貧相アブ衛門の嘆き884


2020年10月28日(水)


やっぱ、駄目だがねぇ。


 昨日の27日のこと、良い天気だったので、またもベランダから月の撮影を試みました。
 気流は、24日から比べたらだいぶマシでした。と言っても、この季節ですからねぇ。やっぱ駄目だがねぇ。
 CMOSカメラは、QHYCCD社の「QHY5Ⅲ174C」と「QHY5Ⅲ178C」と、ZWO社の「ASI 290MC」、「ASI183MC Pro」を使ってみました。
 QHY5Ⅲ174C」を購入した時には、かなり期待を持っていました。1/1.2インチと大きなサイズなので、結構良い写真が撮れると思っていました。しかし、コントラストが高すぎると言うのか、ラチチュードが狭いというのか、正直あまり使い物になっていません。私の持っているカメラが外れ商品なのでしょうか?でも、CMOS自体はSONY製なんだけどなぁ。何でかなぁ?
 

こいつが「QHY5Ⅲ174C」です。これのモノクロのタイプの「QHY5Ⅲ174M」も使っていますが、そっちは、オートガイドでメイン使用です。
 
 「QHY5Ⅲ178C」は、CMOSのサイズは1/1.8インチと少し小さくなりますが、画素数は600万画素もあります。でも、実際に月を撮ろうとすると、コントラストが低いんですよねぇ。それに、フレームレートはかなり遅いですよ。画素数が大きいので、下手するとパソコンが悲鳴をあげます。
 

これが「QHY5Ⅲ178C」です。これで600万画素あります。
 
 「ASI 290MC」は、1/2.8インチと更に小さなCMOSを使っていますが、最大の解像度の設定の時でも170fpsと、フレームレートがかなり高いので、気流が悪い時にも有利です。まあ、惑星を撮るならこれになりますよねぇ。でも、月には、少々画素数が少ないように思ったりします。
 

これが「ASI 290MC」です。惑星撮影では、大好評のCMOSカメラです。しかし、同じ大きさのCMOSでありながら、更に性能の良い「ZWO ASI 462C」が出ましたからねぇ。
 
 私が持っているCMOSカメラで一番大きい物が、ZWO社の「ASI 183MC Pro」と言う冷却CMOSカメラです。
 最大の解像度である5496×3672の時で 19fps、月の撮影には良さげな解像度1920×1080の時で80.10fpsと言うフレームレートです。1920×1080位なら、フレームレートを考えても、月の撮影には良いかも知れません。・・・でも、よく考えたら、この解像度での撮影なら「ASI 290MC」を使った方が良いですよねぇ。はっはっはっ。何だかねぇ。
 

これが、ZWO社の「ASI 183MC Pro」です。元々は、小さな星雲星団を撮ろうと思って購入したものです。
 
 で、撮った月がこれです。嘆かわしい。望遠鏡は高橋製作所のμ250CRS、赤道儀は同社のNJP Temma 2です。
 

「虹の入り江」です。結局、ウームな写真になってしまいました。あれ?カメラは何を使ったのかなぁ?ま、調べれば分かりますが、調べる気力もない程の駄作。
 

「ティコクレーター」を中心とした月面です。これは、「ASI 183MC Pro」を解像度を落として写したものです。やはり、ウーム・・・
 

更にティコクレーターにアップした写真です。肉眼だと、割と細部まで見えていたんですけどねぇ。画像ソフトの使い方にも問題がありそうな気がしてきましたぞ。


貧相アブ衛門の嘆き883


2020年10月24日(土)


やっぱ、シンチュレーションが問題だよねぇ。


 アホ衛門だよ。アホがうつるよ。こわいよ、こわいよ、アホ衛門が来たりてホラを吹く。(わしゃ、こっつぁん か?あら、こっつぁん、失礼。)
 ちょっと小話ぃぃぃ。
 「何や、アニメのすごい記録が出たらしいのぉ。ん?あら、名前何んやったっけ?あ、そうや、亀裂の八重歯ぢゃ。そうそう、綺麗な八重歯のおねぇいちゃんが、歩きスマフォをして壁に激突。ほんでから、自慢の八重歯に亀裂が入るちゅー話や。あかんで、歩きスフマフォ。」
 「お前完全にアホやろ、そら、鬼滅の刃やがな。」
 ・・・完全に滑った・・・3.500mくらい滑った。
 
 ところで、月や惑星の撮影には、やっぱ、シンチュレーションが一番大事ですよねぇ。(世の中では、シーイングと言う名称が一般的になっていますが、あたしゃ、未だにシンチュレーション(気流の状態)と呼んどりまっ。何ぞ、文句あります?
 

 2014年10月19日に、デジタル一眼で撮った月です。「Luminar4.3.0」と「Topaz DeNoise AI 2.3.2」と「Mac版PhotoshopCS6」で加工しております。意外なことに「Luminar4.3.0」の「ディテール調整」なる機能は、「PhotoshopCS6」の「アンシャープ処理」より良いかも知れません。また、「Topaz DeNoise AI 」は、2.3.2をアップデートしたら画面が、固定されて小さくならなくなってしまいました。結構使いづらいですぅー。ソフト自体の問題?それとも、私のOSが2個前のものを使用しているのが駄目なのか?ともあれ、このソフト、元画像にもよりますが、とても画質が良くなることがありますので、重宝しています。
 あ、そうでした。「Luminar」は、この年末に「Luminar AI」と言う新しいソフトが発売されます。4.3.0とあまり変わらないような気もしていますが、よりAIを使ったソフトになり、4.3.0のアップデート版ではないとのことです。あ、本日注文予約をしました。つーか、カードで払っちゃいました。アホだわ。
 さて、月の形から、早朝に低空で撮ったものです。記憶が定かではありませんが、セレストロンのC11を、マンションの空きスペースに出して写したような、そうでないような。ちゃんと記録を付けておきましょうねぇ。でも、CMOSカメラの動画からスタックしたのではなく、デジタル一眼での1発撮りです。
 あ!わかりましたよ。これって、スカイウォッチャーの18cmマクストーフカセグレンで撮ったものでした。アホだわ、私って。
 
 

で、これは、上の月を拡大撮影したものです。何かのっぺりした感じですが、低空であり、デジタル一眼での1発撮りですし、まあ、アホ衛門の腕からしたら、許せる範疇ではないでしょうか?
 

何か、こんなんも出て来ました。2014年6月4日に撮った月です。サイズからして、動画から加工したものだと思います。違うかなぁ?こっちの方がC11で撮ったように思います。記憶がぁぁぁ・・・ジジイぢゃ。後で調べたら、やはりこっちは、C11で撮ったものでした。
 
 話が変わりますが、本日、インフルエンザワクチン接種に行ってきました。ついでに、他の薬も貰ってきました。
 その帰り、本屋さんにも寄ってきました。「あら?もう手帳が出ておるがな。」そうですよ、もう10月も下旬になっているのですよ。ポケットに入る手帳と、大きめな手帳と、「天体観測手帳」、そして、実用的なカレンダーも買っておきました。
 ああ、そうそう、ついでと言っては何ですが、スバルの新型レヴォーグ」と「ミニバン特集」の本も買いました。先日買ったハロウィーン宝くじが、当たっていると思うんですよ、絶対。何故か、2億5千万と言う数字が頭に浮かんでおります。こりゃ、一気に億万長者ぢゃな。全国の女子高校生達よ、惚れるなよ。おほほ。
 
 
 さてはて、時は流れけり。
 
 晴れていたので、ベランダに望遠鏡をセットしました。今回の赤道儀は、高橋製作所のNJP-Temma 2なる結構大きい物です。相当長い間使っていませんでしたよねぇ。アホですねぇ。しかも、木製の直棒三脚ですが、赤道儀と一緒に買ったものです。しかし、実際に撮影に使ったのは、今回が初めてかも。おほほ、苦節16年で実戦投入ぢゃ。笑かしよんな。くぇっ、くぇっ!
 しかし、本日は、晴れてきたのですが、寒気が入り込んで、かなりの強風でした。ま、ええっか、今回はテストだけだからねぇ。
 
 

これは「ステラショット2.0e」で初期設定をするため、望遠鏡を真上に向けた状態の写真です。(見やすい様に、いろいろなソフトで加工しています。)
 

月に望遠鏡を向けている写真です。今回の極軸セッティングは、PHD2.6.9のドリフトアライメントで、簡易的に出したモノです。その後「ステラショット2.0e」の「スーパー・ポーラー・アライメント」で追い込もうとしたのですが、何度やっても、10段階の8ででエラーが出てしまうのですよ。てゆーことは、結構いい加減な極軸セッティングです。
 
 最近のQHYCCD社のCMOSカメラのアタッチメントは、特殊な形をしていまして、そのままではNJP-Temma2に取り付けられません。そこで、だいぶ前に、協栄産業大阪店さんから、変換アダプターを購入したのですが、機会がなくてこれまで使っていませんでした。およよ。アホぢゃ。今回は、このアダプターでオートガイドが出来るかをチェックする意味もありました。
 
 オートガイドは無事正常に動きました。しかし、向けていた星空には暗い星ばかりです。てなことで、今回は、親子亀型ガイド鏡のFC60でガイドすることにしました。そのせいもあって、3つのバランスウェートは、先端の方までずらしてようやくバランスが合いました。
 この日は、ひっきりなしに雲が襲来して、まともに先に進みません。とほほ。
 

強風が吹く中、かなりの低空で月を撮りました。予想撮りボケボケの写真になりました。ぐれてやるー。


貧相アブ衛門の嘆き882


2020年10月18日(日)


長い間アップしなかったので、死んだと思いました?


 ふぉふぉふぉ、死んでいなかったんですよねぇ。ま、半分は死んでいましたけどねぇ。
 
 この週末、意外に天気が良かったので、一瞬遠征して天体写真を撮ろうかとも思っていました。しかし、その根性はあーりません。おほほ。
 
 さて、オフアキシスガイダーですが、予想通り往生こいています。そこそこうまくいく時と、全く駄目な時があります。「おお、これはうまくいったな。」と思っていても、輝星の周りに、細く淡くミミズが走ったような跡が写っていたりします。つまり、ガイド失敗と言うことですねぇ。まだ、まだ、テストが必要です。
 
 10月17日、ベランダに望遠鏡をセットしました。しかし「ステラショット2.0e」の「スーパー・ポーラー・アライメント」で極軸をセッティングするのに、失敗ばかりで、かなりの時間を費やしてしまいました。アホぢゃ。
 

この写真は「ほしぞら工房 しばた」さん のオフアキシスガイダーで撮った「水瓶座の螺旋状星雲」です。望遠鏡は、高橋製作所のμ250CRS+CRレデューサー0.73×で、焦点距離は1.825mmです。露出は720秒の2枚コンポジットです。カメラはSEO Cooled 6Dで、フィルターはNB-1を使いました。自分では割と良く写ったと思っていましたが、よく見ると、星像は微妙に円形になっていません。とほほ。
 
 酒を飲んでしばしおねんねをしました。午後2時過ぎだったか目を覚ましました。酒が残っていますし、体調すこぶる悪し。
 それでも、今日を逃したら準大接近している火星を撮ることが出来ないと思って、根性を出して撮ってみました。
 

これは「FireCapture2.6」で撮ったものです。「パワーメイト2.5×」を使うとボケボケになってしまいましたので、焦点距離2.500mmでASI 290MC Proで撮りました。大気補正プリズムも使用しました。
 

こっちは、SharpCap3.2で撮って、色補正したものです。こっちの方が写りが良さそうです。しかし、気流が悪いのか、惑星はこの程度にしか写せませんでした。とほほ。
 
 さて、唐突ですが「私のオートバイ遍歴」なる項目をアップしました。


貧相アブ衛門の嘆き881


2020年10月4日(日)


OAGのテスト、うーむ・・・


 先日行いました、OAGのテストですが、ゆっくり考えると、「うーむ。」な結果だったかも知れません。まず、ガイド不良なものがあったとことです。考えてみると、各部の締め付けがまだ足りなかった様に思います。更に、ピンぼけもありました。おまけに、「ステラショット8」の「自動処理モード」で処理を行おうとすると、白っぽい画面に線が沢山入っている画像になってしまいます。今まで、こんなことなかったのにねぇ。
 

何と言う天体でしたっけ?とりあえずOAGで撮った球状星団です。たった60秒の1枚撮りです。結構ピントが甘くなっています。途中でズレたか、温度変化が原因でしょうか?きちんとテストをして、これなら大丈夫ってな感じになってから、実働に入ります。
 

ついでに2014年に美星町で撮ったアンドロメダ大星雲を処理し直してみました。15分露出の2枚コンポジットです。
 

これまた、以前に撮った月の再処理です。私としては、結構シャープに写っていると思いましたが・・・ま、このサイズだとあまり分かりませんよねぇ。


貧相アブ衛門の嘆き880


2020年10月3日(土)


とりあえず成功。


 10月でっせ、お客さん。早いですな。超高速粒子タキオンか?
 
 実は、10月1日に、「ほしぞら工房 しばた」さんちの「オフアキシスがイーダー」を実際の星で試してみましたよ。
 

これが、回転機能付きCA-35(SKY90)リングです。今回、購入したのがこの写真のものです。
 

「スペースに余裕があるようでしたら二枚目の写真のようにつまみの付いた
回しやすい固定ネジに変更させていただく事も出来ます。」と書いてありましたが、イマイチ分からなかったので、今回はパスしました。しかし、こっちの方が良かったですねぇ。とほほ。
 

タカハシ イプシロン用M54ネジOAGボディです。これに、上の「回転機能付きCA-35(SKY90)リング」を接続させます。また、プリズム部分は「星見屋」さんから別途購入です。定番のOAG9のものと同じ物らしいです。OAGに接続するためには、何らかのアダプターが必要です。
 
 

で、私は、既に購入していたZWO社1.25″ヘリカルフォーカッサーを使いました。
 

 さて、これから実戦した内容です。

 

高橋製作所のμ250CRSにレデューサーCR0.73×を付けると、バックフォーカスは72.2mmとかなり短くなります。(レデューサーを付けないと、バックフォーカスは148mmと結構長いですが。)その理由により、通常のオフアキシスガイダーでは、ピントが出ない状態でした。
 

 カメラの接合部をアップしたものです。オフアキシスガイダーは、デジイチの底に位置します。μ250CRSのフォーカス装置の、コードの付け根の部分に、少し干渉気味になることがありますが、まあ、大きな問題ではありません。
 当初、カメラがきちんと固定出来なかったので、大いに焦りましたが、接続する時に、固定解除ノブ?(名前が分からないよー。)を押したまま、カメラを回していきますとちゃんと固定出来ました。また、初めから付いていた1個のリングは外して取り付けることになります。また、オフアキシスガイダー側には、ZWO社の1.25″ヘリカルフォーカッサーを付けています。ガイド用のCMOSカメラは、1/1.2インチで感度が高い「QHYCCD社のQHY5Ⅲ174M」です。
 

 この日は、「PHD2.6.8」の「ドリフトアライメント機能」で、大体の極軸を出した後、「ステラショット2.0e」の「スーパー・ポーラー・アライメント」機能で極軸を追い込みました。今回は、1発で作動しました。良い子、良い子。
 上の写真は「ステラショット2.0e」上の、オフアキスガイダー側の写真です。白っぽく見えているのが、プリズムに写っている範囲となります。プリズムはOAG9に使われている物と同じで、米オライアン社のオフアキスガイダーのものより、一回り大きくなります。プリズムの範囲の中にちゃんと星がいくつか写っています。
 最初の頃、ピントが中々出ませんで、実に焦りました。ZWO社の1.25″ヘリカルフォーカッサーでは、ピントが出ないのかと、米オライアン社のオフアキスガイダーに付いていたアダプターでも試してみましたが、余計に悪くなりました。もう一度、ZWO社の1.25″ヘリカルフォーカッサーに戻して、注意深くピントの位置を探しますと、ゲロゲロ、ちゃーんとピントが出ました。めでたし、めでたし。
 

とりあえず、水瓶座のらせん状星雲を写してみました。焦点距離は1.825mmとなります。しかも、トリミング。低空かつ、モヤっぽい感じの空でしたから、こんなものです。言い訳、言い訳。
 

水瓶座の土星状星雲、NGC7009のトリミング写真です。240秒露出のたった2枚コンポジットです。何故か、RAW画像から現像が出来ませんで、JPEG画像からの処理です。なしてかな?⇒画像の大きさを、一番大きくしていなかったのが原因だったような気がします。後日、一番大きな画素数に設定していたら、ちゃんと動きましたよん。でも、本当にそれが原因なのかなぁ。
 
 ま、今回は、これで許したろ。てへっ。
 本当のことを言いますと、うまくガイドが出来なかったり、キャリブレーションに失敗したりすることもありましたよーん。・・・リベンジをしたかったのですが、天気がねぇ・・・