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「ステラショット2」と「無線制御デバイスGearBox」
ファーストインプレッション
 
   「初代ステラショット」が発売されたのが、2015年6月19日。私は、割とすぐに購入したのですが、しばらくは使っていませんでした。それは、当時私が使っていた高橋製作所の赤道儀EM200 Temma Jr.がステラショットに対応していなかったことが大きかったです。そのうち、対応してくれると思っていましたが、結局対応が見送られました。そんなことで、2016年6月4日に、EM200 Temma 2 Zを購入してから、ようやくこのソフトを使い始めました。
 (ビクセンのSXP赤道儀も持っていたのですが、この赤道儀でTOA130Sなどの重い機材を乗せて写真を撮ろうと思わなかったんでしょうねぇ。)
 このソフト、使って行くうちに「こんな便利なものがあるのか?」と思うようになりました。私の様に、たまーにしか遠征には行かないし、頭がパープリンの者にとっては、なくてはならないソフトです。(このバージョンの最終バージョンは1.5iでした。)
 
 「初代ステラショット」が発売になってから、5年近く経った2020年3月26日に待望のメジャーアップデートの「ステラショット2」と無線デバイス「GearBox」が発売になりました。
 
 まず、アストロアーツさんのHPに載っていた「ステラショット2」の説明を載せておきます。
 

 「ステラショットは、天体の位置計算と赤道儀やカメラの制御をまとめて行う天体撮影・観察用のソフトです。
シミュレーション+赤道儀+カメラを組み合わせた高度な制御を行うことで、各機器個別の制御ソフトでは実現出来ない、スマートな天体撮影・観察を実現します。
 「ステラショット2」では、北極星を使わない極軸補正機能「スーパー・ポーラー・アライメント」や、無線制御デバイス「GearBox」のほかにも、様々な新機能があります。

「ステラショット2では、北極星を使わない極軸補正機能「スーパー・ポーラー・アライメント」や、人気CMOSカメラへの対応、無線制御デバイス「GearBox」対応など、様々な新機能が追加されました。」

2020年3月25日・・・まずは体験版でテスト撮影
 
 ちなみに、アストロアーツさんから事前に「ステラショット2体験版」」が無料で公開されていましたので、それを使って3月25日にテスト撮影をしております。
 
 その3月25日に撮った「カニ星雲」です。鏡筒は高橋製作所のμ250CRSとCR0.73×レデューサです。赤道儀は同社のEM200 Temma 2 Zです。この時は、EOS6Dが「GearBox」に対応していなかったため、これまで通りの有線で撮影しました。
 
 この際、ありがたく思ったのが「微動導入」機能でした。アストロアーツさんのHPに書いてある解説をそのまま載せます。
 

 「ドイツ式赤道儀で子午線越え時に行われる望遠鏡の東西入れ替えは、望遠鏡を安全に使うために必要な操作ですが、十分に注意して使っている場合にも一律で反転されてしまうと煩わしくもあります。
ステラショット2では、微動操作を活用することで鏡筒の東西反転をさせずに子午線を跨いだ導入を可能にしました。」
 
 これは、意外にも便利な機能です。特に狭いベランダから撮影していて、子午線を跨いだ対象に自動導入させようとすると、望遠鏡が反転して行きますので、大変危なかったのです。勿論、野外での撮影でもしかりです。でも、望遠鏡が水平より下に向くと、あまり芳しくないので、望遠鏡の向く位置によっては、通常の導入を使用した方が良い時もあります。 


2020年3月28日
ついに「ステラショット2」と「GearBox」をゲット
 
 私は、ステラショット2のアップデート版と無線制御デバイスの「GearBox」を、少し考えてから、アストロアーツさんに頼みました。3月27日に配達されたようですが、仕事で不在だったため、3月28日(土)に再配達してもらいゲット致しました。
 商品は午後2時少し前に届きました。当日は、中身だけを確認しただけでした。
 さて、届いたダンボールには「ステラショット2アップブレード版と説明書」、そして「GearBox」が入っております。
 
 箱を開けると「GearBox」はこんな感じです。この時は、アダプターだけで、マイクロSD自体は入っていないと勘違いしていました。そのため、新たに購入してしまいました。アホぢゃー!
 
これが「GearBox」本体と、USB−C端子から電源を供給できるACアダプターです。「GearBox」本体のロゴが入っている蓋は、直ぐに外れてしまいますので、特に野外で撮影する時はマーマセルテープなんぞで固定しておいた方が良いように思います。(もしかしたら、私の操作がおかしいのでしょうかねえ?)
 
マイクロSDは、初めから入っておりました。小さかったので、付いていないと思ってしまいました。アストロアーツさん、ご免臭い。あー、とっても臭い。
 
緑の矢印がUSB−C端子で、ここから電源を供給します。メーカーさんの説明書には「電源は容量の大きいモバイルバッテリーまたはポータブル電源(ともに別売)をご用意下さい。GearBoxとは「USB-TypeCケーブル」で接続します。」と書いてあります。・・・と言うことは、付属しているAC電源からUSB-Cに変換する電源ケーブルでなくとも良いと言うことですねぇ。そこで、少し長めの「USB-TypeCケーブル」を購入しました。モバイルバッテリーは、大きめなモノが何個も持っていますので、これで野外でも簡単に使えそうです。
 
 
入力端子は、USB2が2個、USB3が2個、LAN端子が1個あります。私は、高橋製作所のEM200 Temma 2 Zを主に使っていますので、USB3を2個とUSB2を1個使います。ビクセンの赤道儀のSTAR BOOK TENですと、右端のLAN端子に繋ぎます。私は、ビクセンのSXP赤道儀も持っていますので、早くテストをしたいところです。
 
私が持っている最大容量のモバイルバッテリーと「GearBox」をつないで見ました。多分これでも使用できると思います。バッテリーは、以前ヨドバシカメラ梅田マルチメディア館で購入した15.000mAのものです。

 「GearBox」は、ステラショットのために開発した赤道儀・カメラ・オートガイダーの無線制御デバイスであります。
 
 アストロアーツさんのHPには以下の様に説明がされています。
 

【「GearBox」は、ステラショットのために開発した赤道儀・カメラ・オートガイダーの無線制御デバイス。取り回しの面倒な、制御PCと赤道儀をはじめとした観測機器との接続を無線化できるため、撮影スタイルの自由度が大幅に向上します。
 その内部は、小型PC「Raspberry Pi」(ラズベリーパイ)にオープンソースの天体制御システム「INDIGO」(インディゴ)を搭載し、アストロアーツで開発したツール群を加えてパッケージングしたものです。
 ステラショット2はこの「INDIGO」との通信に対応したため、それぞれをご自身でご用意いただき適切にセットアップすれば同様のことが実現できますが、コンピュータに関する広範な知識が要求され、時間もかかる作業になります。
 アストロアーツの「GearBox」は、これらのツールを全てセットアップ済みの状態にしてパッケージングしてあるので、すぐに使い始めることが可能。「Raspberry Pi」やUNIX(ユニックス)系OSの扱いに馴染みのない方でも、簡単に無線制御っをお使いいだけます。
 オープンソースで開発されている「INDIGO」は、コミュニティベースで様々な機器の制御に対応しています。ソニーαシリーズにも対応しているので、これまでステラショットから直接接続できなかったαシリーズのカメラも、GearBoxを介することで使用することができます。今後もGearBox経由での対応機種を増やしていく予定です。】
 
 私は広く浅くしかパソコンを使っていませんので「Raspberry Pi」(ラズベリーパイ)のことは全く知りませんでした。しかし、教育現場などでは広く利用されているようです。
 


 すかあああす、発売当初は、高橋製作所のEM200 Temma 2 Z赤道儀は、動作未検証でした。(ちゃんと動きましたけど。)また、EOS 6Dは、4月上旬に予定されているファームウエアの更新を待たないと、作動しないようです。およよ。
 さて、この日の夜、早速テストをしてみました。「GearBox」ですが、何とか接続出来ました。頭の腐ったアホ衛門は、エロウ時間を掛けてしまいました。メーカーの案内通り、EOS 6Dは認知しませんでした。とほほ。
 
 
これは、NECのWindows10のノートパソコン画面。画像がちょっと見にくいのですが、何とか、GearBoxでの接続が出来るようになりました。右側の方の望遠鏡、カメラ、オートガイドのアイコンが接続を示しております。えがったねぇ。ちなみに、EOS 6Dは接続が出来ませんでしたが、EOS 60Dでの接続を確認致しました。また、ZWO社の冷却CMOSカメラも接続が出来ました。

2020年4月7日(火)・・・ステラショット2単体でテスト
 
 帰宅してから、とりあえず、ベランダ天体写真撮影をしてみました。今回は「ステラショット2」と「GearBox」のコンビでテストしてみました。  
 「GearBox」は、この時、EOS 6Dには対応していませんでしたので、非冷却のSEO SP3改造のEOS 60Dを使いました。ちょっと時間がかかりましたが「GearBox」から、カメラ、赤道儀、オートガイダーのすべてを接続出来ました。
 実はチョーアホのアホ衛門は「GearBox」を使うには、自宅のWiFiや、モバイルWiFiがないと駄目なのだと思っておりました。しかし、Windowsパソコン上で「ネットワーク接続リスト」に「GearBox」の項目が出たら、それを接続させれば作動するのです。アホー!とってもアホー!!余談ですが、パソコンの機種などによっても、接続までにかかる時間が違うようです。私の使っている、Windows8.1のノートパソコンの方は、接続に結構時間がかかり、当初「だみだ、こりゃあ。」と思っていました。
 ところで、高橋製作所のμ250CRS鏡筒の「Focus Infinity」は、少なくとも現状は、有線での接続しか出来ませんので、結局「ステラショット2」は、有線で接続することとしました。アホかも。
 極軸セッティングなのですが、「スーパー・ポーラー・アライメント」を、何度か試してみましたが、結局駄目でした。「星が暗くて見えまへんがな。それか、雲がかかっとりまへんか?」みたいなメッセージが出て、機能停止となります。スーパームーンがアホほどまばゆく輝いておりますが「そんな訳はおまへんでぇ。ヒビキさぁぁぁん!往生しまっせ。チッチキチー。」と思っておりましたが、実はそうだったのです。写真を撮ってみても、最初に鏡筒を向けた場所には星が殆ど写っておりませんでした。F7.3の暗さで、尚且つ星が少ないエリアなので仕方がないのかも知れません。TOA130S鏡筒ならちゃんと作動していたかも知れません。てなことで、極軸セッティングは、いつものPHD2.6.7のドリフトアライメント機能で、適当に合わせました。
 
「スーパー・ポーラー・アライメント」機能の画像です。一度だけこの画面が出てきました。しかし、その後は何度テストしても駄目でした。テストした時期が、狭いベランダからは、明るい星がほとんど見えない時期だったと言うことと、μ250CRS+CR0.73×レデューサーと言う、焦点距離1.825mm、F7.3と言う光学系だったこともあるのかも知れません。
 
 ベランダの狭い視界から写せる対象は、実に限られています。そこで、著しく低空ではなかった、木星状星雲を撮ってみました。今回は、対光害フィルターではないフィルターを使っていたので、色の描写が割と自然で、ディテールも思ったよりも写りました。しかし、ステライメージVer.8でコンポジットしようとすると、何故かうまくいきませんでした。てなことで、1枚だけの撮影から画像処理をしてみました。
 
 うみへび座の木星状星雲、NGC3242です。これまで使っていたNB-1フィルターは使用せずに、HEUIB-Ⅱフィルターを使用しました。今回使用したカメラが、APS-Cサイズなので拡大率が大きくなりました。と言っても、これは、思いっきりトリミングした画像です。かろうじて、木星状星雲って言う感じが分かる写真になりました。(木星状星雲と言うよりは目玉みたいな姿です。)撮影したコマ数はある程度あったのですが、「ステライメージVer.8」がご機嫌斜めだったので、1枚から画像処理したものです。(ステライメージの問題ではなく、写真の方に問題があったのかも知れません。)
 対光害という意味では、IDAS社のNB-1フィルターはとても有効ですが、画像処理しても、色がちいと赤くなりますので、今後は、ベランダ撮影でも「LPS-D2」とか「HEUIB-Ⅱ」と言ったフィルターも多用していきたいところです。

2020年4月10日(金)
「ステラショット2」と「GearBox」のアップデート。
 
 「ステラショット2」と、無線制御デバイスの「GearBox」の連携なのですが、Canon EOS 6Dを認識しませんでした。これは「GearBox」のファームウエアを更新すると繋がる様に書いてありました。その公開が4月初旬と言うことでした。
 しかし、その日は、朝から何度もアストロアーツさんのHPを見ていましたが、その更新の情報は載っていませんでした。もしかしたら、新型コロナウィルスのせいで、遅れているのかな?・・・と思いきや、夜になって突然?アップデータが公開されていました。(1.2.121.1)およよ。ついでに「ステラショット2」の方も、アップデータが公開されていました。(2.0b)この辺り、バグがあった時の対応がとっても早いですねぇ。
 して「GearBox」のファームウエアの更新なんですが、ちと、面倒くさかったです。microSDカードをフォーマットしないといけないのですが、「SD Card Formatter」なるソフトをダウンロードして、このソフトでフォーマットしないといけません。しかし、圧縮されたデータなので、「WIN ZIP」などを使って解凍しないといけませんのよ。(Windows8.1ノートパソコンの場合。Windows10では試しておりません。)しかし、確かちゃんと購入したはずの「WIZ ZIP」は「試用期間は終わりました。購入してちょ。」みたいなメッセージが出るのです。あれぇぇぇぇ?もしかして、サブスクで購入したのかなぁ?でも、これがないと、解凍出来ないので、ポチリました。何か、おかしいどー・・・以前よく似た名前の「マルウエア」を削除したので、その時一緒に削除してしまったのかも知れません。
 なんやかんやして、NECのWindows10のノートパソコンを使って、ようやく解凍したアップデータを入れた「ステラショット2」と「GearBox」の連携がうまくいきました。これでSEO Cooled 6Dも(EOS 6Dを、瀬尾さんが冷却天体用カメラに改造したもの)無線で制御出来ることが出来ました。あー、えかったわー。
 でも、途中から曇ったこともありますが、あらぬ方向に自動導入しています。あららら?ちゃんとセッティングしたはずなんだけどなぁ。でも、何回も確認してやってみても、何か変でした。もしかしたら、根本的なことを間違えているのかも。
 次に、Windows8.1のDynaBookでもチャレンジしました。これまで、このマシーンでは何故か「GearBox」との連携が出来ないままでした。
 まず、このマシーンに「ステラショット2」をインストールする時に、「【VS2012SP4Redist_×86】が必要なので、インストールしてちょんまげ!」と言ったメッセージが出てきます。しかし「インストールに失敗しました。」と言うメッセージが続けて出てきます。まさに「どわわわわー!」と言った心境になります。
 そんなことで、ネットから探し出して【VS2012SP4Redist_×86】なるソフトを探してインストールすることにしました。と、何故かうまくいかず、突然そのソフトを修復しますか?と言うメッセージが出てきました。とりあえず、「はーい、分かりました。修復しまっせ。」とクリックしました。
 次に「ステラショット2」をアンインストールしてから、再度、インストールしてました。と、何かうまくいったようです。
 次に「GearBox」の接続です。ようやく接続出来たかと思ったら「制限あり」みたいなメッセージが出ます。およよ?でも、何度か、なんやかんやしていると、そのメッセージが消えました。どーしてぢゃ?なーぜぢゃ?ま、結果良ければすべて良しちゅー感じですねぇ。
 
 
最初は、こんな風にビクセンの「STAR BOOK 」の項目しか出ずに、高橋の赤道儀が接続出来ず。焦りました。
と思ったら、あーた、とんでもないミスをしておりました。緑の矢印の「GearBox設定」の箇所から、カメラなどの項目をチェックしないと駄目なのです。NECのWindows10ノートパソコンでは、ちゃんとやっていたのに、Windows8.1のDynaBookでは、これを忘れていました。完璧なアホぢゃ。かくして、望遠鏡、カメラ、オートガイダーのすべての項目が繋がりました。(黄色い矢印)でも、Windows8.1のマシーンの方は、動きがかなり遅いです。
 
 しかし、この日は、雲が出てきて実際の撮影は出来ませんでした。ちゃん、ちゃん。お後が宜しいようで・・・

2020年4月28日から29日にかけて実際の撮影
 
 この日は、鳥取県の鏡ヶ成近くで実戦の撮影を行いました。
 極軸は極軸望遠鏡で合わせてから「ステラショット2」の「スーパー・ポーラー・アライメント」で追い込みました。しかし、動作がイマイチおかしかったので、再度、極軸望遠鏡を使ってセットし直しました。
 架台は、中型のEM200 Temma 2 Zを使いましたので、少し風が強くなるとガイドが暴れました。それでも、折角の遠征?なので、出来るだけ多くの対象を撮影しようと思いました。露出は多くは60秒から120秒で数コマ撮るスタイルを撮りました。(中には180秒露出もありましたが。)
 
その日撮った、M51(子持ち星雲)です。
 
 やはり、μ250CRSには、EM200 Temma 2 Zは多少無理があるようでした。それでも、このソフトのおかげで(有線の状態で使用)バカスカ撮ることが出来ました。
 何かあった時のことも考えて、パソコンには、前のバージョン1.5iも残してあります。

2020年5月3日時点
 
   結局、その後も「ステラショット2」は「GearBox」を使わずに有線で使っています。従って、コード地獄に陥っています。
 尚、「ZWO ASI 183MC Pro CMOSカメラ」は、接続出来ますが、ライブビューの転送速度が遅くて、ピント合わせが出来ていません。更に、このカメラで撮影すると、ハングアップしてしまっています。従って、このCMOSカメラを使って撮影する時は「SharpCap3.2」を使って、ピント出し、撮影をしています。
 
 また、2020年5月1日には、ベランダから「スーパー・ポーラー・アライメント」を試しましたところ、そこそこ良い結果が出ました。
 
まずまずの極軸セットが出来た画面です。
 
私の場合、ベランダで極軸セッティングをする時の手順は、以下のようです。
 
①既にある程度セッティングした三脚の位置に印を付けておいて、そこに三脚をセットします。
 (最初は、アイベルさんの簡易型 極軸調整セットで大まかに、東西南北、高度を合わせておきます。)
 
②PHD2.6.7のドリフトアライメント機能である程度、極軸を追い込んでいきます。
 リアルタイムでズレが分かるので、直感的に修正しやすいのです。
 
③「ステラショット2」の「スーパー・ポーラー・アライメント」で更に、極軸を追い込んでいきます。
 
 とにかく、このソフト、本当に助かっています。星雲星団の撮影には必須と言えるほど素晴らしいソフトです。自動導入から、自動位置補正、カメラの制御、オートガイドまですべてを1本で行えるのですから。
 尚、Ver.1.5の時までは、リアルタイムの星空しか表示が出来ませんでしたが、Ver.2からは、日時変更が可能になり、撮影計画を事前に準備することが可能になりました。(私は、ほぼ使うことはないかも知れませんが・・・・)

 ★追加です。
 
 「ステラショット」はVer.2になってからZWO社やQHYのCMOSカメラも制御可能になりました。
 
 すああああああす、ライビュー画面は、タイムラグがひどくてピント出しには使い物になりません。他の方のブログでも同様な書き込みがありましたから、私の機材がおかしいわけではないようです。また、私はZWO社のASI 183MC Proなる冷却CMOSカメラを使ってテストをしましたが「GearBox」を繋いでシャッターを切ろうとすると、ソフトがダウンしています。有線では一応シャッターは切れますが、どうにも使いづらいです。従って、この冷却CMOSカメラを使う時は、SharpCap3.2を使う事になります。
 
これは「ステラショット2.0c」で自動導入とオートガイドして撮ったM104(ソンブレロ星雲」です。カメラは、前述のASI 183 Proを使っています。撮影には、SharpCapを使いました。ピント出しは、解像度を落として、シャッタースピードを上げて確認すると、結構分かり安いですよ。

2020年8月13日時点
 
 8月12日にステラショット2.0eのアップデータが公開されました。
メーカーHPを見ますと
 

不具合修正 カメラ制御
 
 ・ライブビューの「通常」モードで画面の拡大・縮小を繰り返すと、
  拡大範囲 の表示がずれる。
 ・【PC直結】CMOS カメラの撮影後に、ライブビューの「通常」モードで
  画面を拡大するとアプリケーションが異常終了する
 (画質「1×1ビニング」以外)。
 ・【PC直結】カラー CMOS カメラで、ライブビューの「通常」モードを
  表示し、  画面の右下部分を拡大するとアプリケーションが異常終了する。
 ・【PC直結】カラー CMOS カメラで、ライブビューの
 「連続撮影」モードを 表示するとハングアップすることがある。
 ・冷却 CMOS カメラの徐冷機能が動作しないことがある。
 ・冷却 CMOS カメラの「冷却設定」で「急冷から徐冷」を設定し冷却する 
 と、徐冷への切り替え時に温度が下がりすぎることがある。
 
 げな。主にCMOSカメラでのバグの修正ですねぇ。
 ステラショットでCMOSカメラと繋ぎますと、ライブビューの表示が異常に遅いので、私にはとてもピント出しが出来ません。従って、このアップデートは、あんましメリットはないように思えます。
 
 
 無線制御デバイスの「GearBox」のファームウエア(1.2.123.1)のアップデータも更新されました。
 
 

★機能追加・改善

 ●カメラ制御  ・QHYCCD カメラの安定性向上(ドライバ「QHYCCD2」を追加)。
 

★不具合修正

 ●望遠鏡制御  ・ミード LX200 シリーズで、微動ボタンを押下後に
  離しても微動が停止しない。 
 ・ミード LX200 シリーズで、微動導入が完了しない。 
 ・キヤノンカメラで複数枚の画像を連続して撮影する際、「露出時間」が
  1秒以上、 1秒未満の撮影設定が混在していると、正しい露出時間で
  撮影されない。
 
 
 げな。これも私にはあまり関係ないアップデートですかねぇ。現在、ほぼ有線で使っています。μ250CRSだと「Focus Infinity」のコントローラーを有線でしか使えないので、ステラショット2も、別に無線じゃなくてもいいやと言うのが理由です。また、有線の方が安心感があるのも否めません。
 
◎ネット検索すると、バグが色々ありそうなソフトですが(どのバージョンの評価かか知りませんが。)私の使用方法では、ほぼ問題ありませんので、とーっても重宝しているソフトです。
 
 ★いつの頃からか、ZWO ASI 183MC Proでも、転送速度が速くなり、ちゃんとピント合わせが出来る様になりました。