高橋製作所の「NJP Temma 2」マウントに乗せた「μ250CRS」。この鏡筒は、2019年8月29日に、我が家にお越しになりました。金はどないすんねーん?宝くじが当たる予定だから良いのぢゃ。おほほ。
お気づきとは思いますが、色々合成した写真ですよ。分からいでか?おほほのほ。
尚、中型赤道儀のEM200 Temma 2 Zに乗せた場合、赤緯軸のバランス配分が悪いので、バランスウェート4個でもチイとやばいのです。そこで「高橋バランス延長シャフト」を使っています。これを使った場合、シャフトの先っちょまでバランスウェートを移動させると、強度や振動の問題がありますので、ちょこっとだけ移動させた方が良いと思います。
EM-200 Temma 2Z赤道儀でも何とか撮影は可能ですが、風が吹くと、鏡筒が微妙に揺れるようです。やはり、赤道儀は「NJP Temma 2」の方が、安心できます。
まず、協栄産業さんのHPの説明をそのまま載せさせて頂きます。(多分、高橋製作所の説明と同等。)
★ドール・カーカム革命。
μ250CRSの副鏡は4本のスパイダーで支えられています。従って、4本の光芒が写ることになります。ネットで検索してみると、様々なスパイダー(2本、3本、4本、カーブスパイダー)で星像等のテストをされて方がおられました。結果は、4本スパイダーが一番良いとのこと。(コントラスト高く、テストした中で一番シャープな感じ。微光星の見え方もよい。)げな。
4本のスパイダーが写っています。副鏡を移動させてピントを合わせる構造です。Ryutao氏のHPを見ますと「Mewlon-250CRSのバックフォーカスは148mmもあるので、 市販されている、大抵のオフアキシスガイダーを使用することができます。 一方、レデューサーレンズを取り付けると、バックフォーカスが72.2mmと短くなるので、 光路長が短いオフアキシスガイダーが必要になります。」
げな。やっぱ、そうなのぉー?
てなことで、持っているオフアキシスガイダーを何とか使えないかと色々と試してきましたが、どうやら使い物にならないようです。(レデューサを使わずに、カメラもAPS-Cサイズのものを使えば、もしかしたら何とかなるかも知れません。オフアキシスガイダーに付いているアダプターの内径が小さいモノしか合わないので、フルサイズのデジイチでは、ケラレまくると思うのです。ともあれ、それすらテストしていません。)
μ250CRSは、本来、NJP Temma 2に乗せるべきなのだとは思います。しかし、テストの結果、EM200 Temma 2 Zでも何とか写真が撮れることが分かりました。良かったねぇ。良し良し、良い子ぢゃ。
このように、筒先には、ソフトビニール?のキャップが付いています。どうかすると、安っぽく見えますが、コストや重さを考えると、これで良いのかも知れません。
これは、オフアキシスガイダーを半ば諦めて、EOS SEO COOLED 6Dと言う改造冷却デジイチカメラを取り付けたモノです。(この冷却デジイチは、その後、お亡くなりになりました。なんまいだー。)
オートガイダー用のガイド鏡は、高橋のGT-40が取り付けてあります。口径40mm、焦点距離240mmと言うとても小さなモノです。・・・(その後、K-ASTECの金具を使って、高橋製作所のFC60ガイド鏡を乗せて、ほぼ問題なく撮影が出来ております。)
赤道儀が高橋製作所のEM200 Temma 2 Zですが、どう考えてもトップヘビーです。ガイド鏡の焦点距離もどう考えても不足しています。しかし・・・
元画像です。フルサイズのデジイチですと、思った以上に周辺減光が目立ちます。自宅のベランダと言う悪条件で撮ったものですので、暗い空で撮ったら、ここまでのことはないでしょう。・・・って、暗い空でも周辺減光はしっかり出ていました。(レデューサーレンズを使うと、中心部の約60%の光量が得られるイメージサークルは狭くなるとのこと。ですよねぇ。)
そんなことなら、フラット補正をしろよと言う声があちこちから聞こえてきますが、未だフラット撮影に成功していないのです。完璧なアホぢゃわ。アストロアーツさんのHPにセルフフラット処理なる技法が紹介されていますので、近く試してみたいと思っています。
ピントは、セミオートフォカース機能を使って合わせることが出来ます。制御ソフトは「Focus Infinity」です。これに対応しているカメラのソフトが必要です。私の使っているカメラは、Canonの改造デジタル一眼レフカメラが殆どなので、撮影アドインの項目で「UMV keysend」ないしは「UNVclicker」を選択します。最近は、UMV keysend」の方をメインで使用しています。
「EOS Utility」等に対応しています。早速、Canonのソフトを久しぶりに再インストールしました。
しかし、以下の写真撮影では、まだ、ちゃんと試していませんでした。そこで、これまでのピント出しは「ステラショット」のライブビューで土星を見ながら合わせておりました。
ウィリアムオプティクス社のバーティノフマスクも何とかギリギリ取り付けられますから、アナログ的にピント出しをすることも可能です。(その後、このバーティノフマスクではピンぼけになってしまうことが判明致しました。なして?)
また、ピント合わせは、「SharpCap」や「FireCapture」にも対応しているとのことです。まだ、試していませんけどねぇ。(YouTubeに載っていたのは、β-SGRに、Sharp Capを連携するパッチを入れたものでしたので、私の持っている機材で同じ事が出来るかは、まだ不明です。)
これは、オメガ星雲。GT-40というわずか焦点距離240mmの望遠鏡でオートガイド撮影をしました。ちょっと、星像が団子ぽくなっていますが、なんちゃって撮影は出来ました。
オリオン大星雲を多段階露出して画像処理したものです。ベランダからの低空撮影です。IDAS社のNB-1フィルターを使用しています。EM200 Temma 2 Zマウントと、FCガイド鏡使用。
土星を撮ってみましたが、既に気流がかなり悪くなっていました。また、ベランダからですと、結構低空にならないと導入出来ないのですよねぇ。泣けるのぉ!ちゃんとした惑星写真を撮りたかったのに・・・生きていれば、来年まで待つか?
ピントとファンの制御は、このコントロールボックスから行います。乾電池でも何とか動きますが、基本的には12V電源で稼働させて方が安心でしょうねぇ。(画像はネットから)
これが電動ファンが付いている主鏡方向の写真です。(ネットから)
天体写真の西の大御所「Ryutao氏」によると、このファンをもってしても、温度順応には結構時間がかかるげな。また、ファンの隙間から迷光が入ることがあるので、星雲星団の撮影では、パーマセルテープでふさいでしまうのだそうです。
これは、高橋製作所らしからぬ、塗装ムラ。この大きさの望遠鏡の塗装は、やはり難しいのでしょうか?あるいは、納期に間に合わせようとしてこうなった?
これは、NJP Temma 2赤道儀と、JメタルJ三脚に乗せたμ250CRSです。このくらいの強度がある方が安心です。写真は三脚を少し伸ばした状態ですが、縮めた状態の方が取扱が楽ですよねぇ。しかし、この赤道儀と三脚、とーっても重いので、体力が著しく減退しているアホ衛門は、遠征に持っていく元気がありません。シクシク。
現在のところ、高橋のFC60(焦点距離500mm)をガイド鏡として、K-ASTECのパーツを使って取り付けています。何でも、子午線越えをしなければ、オフアキシスガイダーを使わなくても大丈夫とか?取り付け金具が、以前、TOA130Sで使っていた物より貧弱ですが、これで本当に実用になるのでしょうか?三脚は、NJP Temma 2赤道儀用に購入した「JメタルJ三脚」です。すごく、ぶっといですよ。重さも15kgもありますし。
ちなみに、昨年、年賀状用に部屋の中で撮ったNJP Temma 2 Zマウントに乗せたμ250CRSです。こうやって見ると結構でかいですなぁ。
しかし・・・あー、天気が・・・あー、気力体力が・・・テスト出来じまい。
まだ、ちゃんとしたテストを行っていないので、チョーいい加減な、ファーストインプレッションと言ったところです。
★さてはて、時は流れけり。(お客さん、着いてきて下さいよ。)
高橋製作所のEM-200Temma 2 Z赤道儀に、同社のミューロン250CRSを乗せた写真。更に、250CRSには高橋製作所のFC60が親子亀方式で乗っけてあります。ありがたいことに、このシステムで、何とか撮影が出来ることが分かりました。革命ぢゃー。
ミューロンCRSには、セミオートフォカス機能の「Focus Infinity」ですが、「EOS Utility3」と連携が出来て、初めてピント出しが出来るようになりました。
始めは、ウィリアムオプティクス社のバーティノフマスクをつけて試していましたが、「Focus Infinity」でピント出しをしたものとほぼ同様で、良いピントが出ているようです。しかし、先日のテストでは、何故かとーてもピンボケになりましたが。
しかし、「ステラショット1.5i」でカメラを接続して、その接続を切っても、今度は「EOS Utility3」が接続を認識出来なくなりました。バグなのでしょうか?これだと、撮影の途中でピントの変化があった場合「Focus Infinity」では、ピント出しが出来ないことになります。・・・その後、全く問題なく切り替えが出来るようになりました。パソコンが学習したのか、私が学習したのか?はてー?
「Focus Infinity」と「ステラショット1.5i」でも連携が出来るようですが、「Canon RAW Codec」なるソフトを入れないと、正常に動かないようです。そうでないと「Focus Infinity」は「RAWデータ」を読み込もうとして、動作が止まってしまうようです。近く、試してみたいと思います。・・・2020年3月6日現在、まだ連携が出来ておりません。てなことを書いておりましたが、「Focus Infinity1.4.5」と「EOS Utility3」で問題なく連携ができるようになりましたし、「ステラショットのライブビューで星を確認した後、カメラの連携を解除すると、また「EOS Utility3」に切り替えられるようになりましたので、まーったく問題なしであります。でも、早いとこ「ステラショット2.0e」と連携しましょうね。そうすれば、タイムロスがかなり減ります。
さて、EM200 Temma 2 Z赤道儀に、このμ250CRS+レデューサにFC60ガイド鏡を乗せたものでも、何とか撮影が出来ることが分かりました。ベランダでの「何ちゃって撮影」ですが、思ったより写るものですねぇ。
本来なら、EM200 Temma 2 Zより、上記のNJP Temma 2に乗せた方が、強度が断然違うと思います。大山の、とある場所で、Temma 2 Zに乗せて写した写しましたが、風が少し吹くと、鏡筒が揺れてガイドがやや不良になっていることが分かりました。やはり、この鏡筒にはNJP Temma 2が良いですよねぇ。
しかし、とんでもないことに気が付きました。現在、メインで使っているオートガイダー用のCMOSカメラのQHYCCD社のQHY5Ⅲ174M(モノクロ)ですと、そのままでは、NJP Temma 2には接続出来ないのです。端子が違うのです。以前使っていた同社のQHY5L-ⅡMですと、何と接続出来るようですが・・・
そこで、協栄産業大阪店さんに相談させて貰って、下記の商品を購入致しました。天候が悪い日があまりにも多くてテスト出来ていませんが、多分大丈夫でしょう。家の中のテストでは動いておりましたから。
2020年9月30日
お、晴れとるがな。アホ衛門は、せっせとベランダに望遠鏡をセットしてだな・・・ん?何、この音?げ、突然大雨が降っとるとるがな。仕方なく、部屋の中から遠くの外灯でセッティングぢゃ。ん?オートガイダー側のピントがまるで分かりましぇーん。駄目なのか???
しょうがないので、今度は、近くのネオンサインでピントチェックです。ガイド側のCMOSカメラの感度が高すぎてイマイチ分かりませんが、そこそこピントが出ているような気もします。
これが、しばたさんちのOAGを、高橋のμ250CRS+レデューサーCR0.73×に、付けたものです。こんな感じですねぇ。カメラ底の位置ににオートガイダーが取り付けられる様になっているようですね。
遠くに外灯では、ピントが合っているのか分かりませんでした。仕方なく、近くのネオンサインを入れて、まずはデジイチ側でピントを出しました。ライブビュー画面の下の方に飽和した白いものが写っていますが、これに注目して下さい。
オートガイダー側のCMOSカメラの画像です。左上の、白く飛んでしまった画像がそうなのですが、そこそこピントが出ているような・・・
これは、回転機能付きCA-35(SKY90)リングです。今回、購入したのがこの写真のものです。
「スペースに余裕があるようでしたら二枚目の写真のようにつまみの付いた
回しやすい固定ネジに変更させていただく事も出来ます。」と書いてありましたが、イマイチ分からなかったので、今回はパスしました。しかし、こっちの方が良かったですねぇ。とほほ。
タカハシ イプシロン用M54ネジOAGボディです。これに、上の「回転機能付きCA-35(SKY90)リング」を接続させます。また、プリズム部分は「星見屋」さんから別途購入です。定番のOAG9のものと同じ物らしいです。OAGに接続するためには、何らかのアダプターが必要です。
で、私は、既に購入していたZWO社1.25″ヘリカルフォーカッサーを使いました。
2020年10月1日
高橋製作所のμ250CRSにレデューサーCR0.73×を付けると、バックフォーカスは72.2mmとかなり短くなります。(レデューサーを付けないと、バックフォーカスは148mmと結構長いですが。)その理由により、通常のオフアキシスガイダーでは、ピントが出ない状態でした。
カメラの接合部をアップしたものです。オフアキシスガイダーは、デジイチの底に位置します。μ250CRSのフォーカス装置の、コードの付け根の部分に、少し干渉気味になることがありますが、まあ、大きな問題ではありません。
当初、カメラがきちんと固定出来なかったので、大いに焦りましたが、接続する時に、固定解除ノブ?(名前が分からないよー。)を押したまま、カメラを回していきますとちゃんと固定出来ました。また、初めから付いていた1個のリングは外して取り付けることになります。また、オフアキシスガイダー側には、ZWO社の1.25″ヘリカルフォーカッサーを付けています。ガイド用のCMOSカメラは、1/1.2インチで感度が高い「QHYCCD社のQHY5Ⅲ174M」です。
この日は、「PHD2.6.8」の「ドリフトアライメント機能」で、大体の極軸を出した後、「ステラショット2.0e」の「スーパー・ポーラー・アライメント」機能で極軸を追い込みました。今回は、1発で作動しました。良い子、良い子。
上の写真は「ステラショット2.0e」上の、オフアキスガイダー側の写真です。白っぽく見えているのが、プリズムに写っている範囲となります。プリズムはOAG9に使われている物と同じで、米オライアン社のオフアキスガイダーのものより、一回り大きくなります。プリズムの範囲の中にちゃんと星がいくつか写っています。
最初の頃、ピントがなかなか出なくて、実に焦りました。ZWO社の1.25″ヘリカルフォーカッサーでは、ピントが出ないのかと思って、米オライアン社のオフアキスガイダーに付いていたアダプターでも試してみましたが、余計に悪くなりました。そこで、もう一度、ZWO社の1.25″ヘリカルフォーカッサーに戻して、注意深くピントの位置を探しますと、ゲロゲロ、ちゃーんとピントが出ました。めでたし、めでたし。ちゅーか、アホぢゃーん。
これは、後日、ベランダから撮った水瓶座の螺旋状星雲です。720秒×2です。まあ、マシか?でも、よく見ると星像が真円ではありません。シクシク
水瓶座の土星状星雲、NGC7009のトリミング写真です。240秒露出のたった2枚コンポジットです。何故か、RAW画像から現像が出来ませんで、JPEG画像からの処理です。なしてかな?・・・どうも、最大画質に設定していなかったためだと思われます。
ま、今回は、これで許したろ。てへっ。
本当のことを言いますと、うまくガイドが出来ないコマがあったり、キャリブレーションに失敗したりすることもありましたよーん。・・・リベンジをしたかったのですが、天気がねぇ・・・
結局の所、オフアキシスガイダーは、私の設定が悪いのだと思いますが、思った通りの結果が出ておらず、高橋製作所の古い「FC-60」なるフローライトの望遠鏡を親子亀式のガイド鏡として使ったり、その後購入した「ZWO社のガイドチップ付きの2600MC DUO」を使っています。それじゃあ、ダメじゃん!!
本当に久しぶりに、高橋製作所のNJP Temma2赤道儀をベランダにセットしました。鏡筒は同社のμ250CRSです。オートガイダーがちゃんと使えるかのテストがメインでした。結果は、ちゃーんと作動しましたよ。最近のQHYCCD社CMOSカメラはコネクターが特殊なものなので、変換アダプターを協栄産業大阪店さんから買ってはいましたが、テストと言え初めて使ってみました。初めはエラーメッセージが出っぱなしでしたが、その後ちゃんと作動しました。三脚は、NJP Temma2を買った際に、同時購入した短い直棒の木星三脚です。この三脚は、EM200用のメタル三脚と殆ど同じ長さで開きますので、我が家の狭いベランダでもうまくセットすることが出来ました。テストとは言え、この三脚をちゃんと使うのは初めてだったりして・・・
2021年10月に、ようやく高橋製作所のμ250CRS+同社 NJP Temma 2赤道儀+同社JメタルJの組み合わせで、プチ遠征をしました。しかし、2回とも、初めは晴れていたのに、突如、天候が崩れてしまいました。泣くどー。ぐれるどー。この組み合わせは、結構重く、車に運び込むだけで死にます。何せ、収納するアルミケースがデカいので、台車に乗せて運ぶのですが、途中で何回もバランスを苦崩して落としそうになりましたからね。
この場所は、直ぐ近くの道を、何度も車が通過するのですが、意外に、撮影には邪魔になっていないようです。あ、上も下の写真の女性は合成です。アホ衛門は蕾のまま腐っていく運命にあるのです。現実で、こげな良さげなおなごと、一緒に撮影することは、じぇったいありません。いとをかし。
この日、何とか撮れたのが、こと座のM57、リング星雲でした。泣けるのぉー。
2023年8月22日に、「ZWO ASI 2600MC Duo」なる、ガイドチップ内蔵の、APS-Cサイズの冷却CMOSカメラをゲットしました。月明かりがあるなか、ベランダでテスト撮影です。NBZフィルターを付けて写したNGC7293(らせん星雲)です。暗い空のテストで、ちゃんと撮影したいものです。
これは、鳥取県の鏡ヶ成の近くで撮ったM1(カニ星雲)です。この日は、「AntiーDew」(結露防止のヒーター)をONにしていなかったので、結露しまくりでした。空も、何かくすんでおり、西に傾いた時に撮ったものです。よく見ると、少しガイドエラーをしていますが、まあ、下手クソな私にしては、まあまあマシな写真になりました。
★2023年11月11日に、コントローラーを修理に出しました。ファンもフォーカッサーも動いているのですが、電源を入れると20秒程だけ、LEDのパイロットランプが付いて、その後消えてしまいます。DVIケーブルを外すと、パイロットランプはちゃんと付いています。協栄産業さんに、お電話をしましたところ、このDVIケーブルのトラブルは、複数あるようでした。最悪、基板の故障かもしれないとのことでした。結局最低1ヶ月は入院することになるようです。まあ、この時期は、山陰では天気が悪くて、星を撮る機会はとても少なくなりますからね。エエとしましょう。シクシク・・・泣いとるがな。
その後、修理と言う形で退院しました。設定値が何故か変わっていただけでした。「N.I.N.A.」と言うフリーソフトを試していましたので、その際に、知らず知らずの内に変更してしまっていたのかも知れません。
更に、NJP Temma 2赤道儀のコントローラーから、赤道儀が1方向だけ動かない状態が発生しました。接続しているピンが1本折れていたのです。このケーブルは、特殊なモノで、新品はありません。しかし、これも、修理と言う形で退院しました。高橋さん、標準的なケーブルを使ってくださいよぉー。(まっ、設計が古いので仕方が無いのでしょうかねぇ。)
ピンが1本折れていた写真です。
ところで、ピント出しですが、フリーの天体ソフト「N.I.N.A.」を導入すれば何とかなると思って、ああでもない、こうでもない、とやっていましたが、ちょっと分からない部分があり、それが、解決出来ませんでした。
そこで、トライバーティノフマスクを購入しましたところ、電動フォーカッサーと組み合わせると何とかなりました。わざわざパソコンを出さなくて良いと考えて、この方法でピント出しをしていました。
ちょっと、サイズが小さいですが、トライバーティノフマスクを装着しました。
トライバーティノフマスクは、こんなスリットの形状をしています。通常のバーティノフマスクでは、カセグレン形式の光学系では、ピントが出にくいです。
このマスクをそうちゃくしますと、こんな具合に光芒が広がります。間隔が合えばピントが合っていることになります。
更に、副鏡のスパイダーから発生する回折光を抑えるために「StarWorksさん」の「バイナリー・ホログラム・アポタイザー」を装着しました。
最終的には、パソコンを出さずに済む「ZWO社のASI AIR-256G」と、トライバーティノフマスクを使うことが多くなりました。また「ZWO ASI 2600MC DUO」なる、ガイドチップ時のAPS-Cサイズの冷却CMOSカメラを買いました。濃いフィルターでなければ、ガイド鏡は不要ですが、NBZフィルターなどを使う時には、ガイド鏡が合った方が確実ですので、上記の写真の様に、親子亀式のガイド鏡をつかうことも多いです。
さて、ここで、とんでもない出来事が・・・
長年使ってきたので、主鏡が埃まみれになりました。これでは、さすがにまずいと思ったのです。ダメ元で、ブロアでシュポシュポを繰り返してみましたが、屁の突っ張りにもなりませんでした。
更に、どうやっても、月や惑星が思ったように映りませんでした。もしかしたら、単にシンチュレーションが悪いだけだったのかも知れませんが、上記の様に、ディフラクションリングを撮ってみると、何か微妙に光軸がズレているように思いました。これは、ベランダから撮ったものなので、天頂の星を使えば、実は、もっと良いディフラクションリングになっていた可能性もあります。
これは「バイナリー・ホログラム・アポタイザー」を装着する前に撮ったディフラクションリングです。ピントをぼかしすぎましたが、光軸が合っているように見えます。
しかし、これは、天頂付近で撮った訳ではないこともあり、光軸がズレているように感じます。訳が分からなくなってきました。
かなり長い間、考えまくりましたが、主鏡を洗浄して、光軸も合わせ直すことにしました。これが、浅はかでした。
何か、微妙に光軸がズレていたので、この際とばかりに、主鏡の洗浄も試みました。しかし、その工程を1回でやめとけば良かったのですが、何度か繰り返していたら、油汚れは付くわ、鏡筒に入れるときに主鏡に擦り傷は付けるわで、もうお手上げの状態になりました。2024年6月21日に、とうとう諦めて、長期入院することになりました。こりゃ、1年がかりの作業だぞ。それに、代金はどの位かかるんだー!あーあ、やめときゃ良かった、つー話です。
尚、水で洗うのは、中のコルクなどのパーツが劣化するので、やっちゃダメなのだそうです。知らんかったわー。もう、人生、終わったわー。
主鏡を中性洗剤で洗い、その後は、水道水を洗剤で流しました。更に、ミネラル分が付着しますので、精製水で洗い流し、ブロアーで水滴が付かないようにしました。しかし、主鏡に油汚れが少しだけ付いてしまいました。ここで、やめとけば良かったのですが、完全を期すために何度も洗っていると、油汚れは更にヒドく付着してしまいました。更に、主鏡には、長いバッフルが固定されています。これを、鏡筒の金具に固定しようとした時に、手元が狂い、主鏡に傷が入ってしまいました。あーあ、相当注意してやったつもりだったんだけどな。
あらら、主鏡に、結構な擦り傷が付いてしまいました。
主鏡に付いた傷は、こうやって見ると、結構重症の様にも見えます。しかし、メーカーさんによると、これは意外にも結像には影響はあまり関係ない可能性が高いのだそうです。マジ?(これは、これまでの経験上のお話なので、実際に星像を見て確認しないと、確かな事は言えないのだそうです。)とにかく、1回目の洗浄で、やめておけば、こんなことにはならなかったのです。マジでアホすぎるわー。
光軸修正用に「高橋純正のセンタリングスコープ」を買いました。しかし、これは、副鏡の光軸修正だけを行うものでした。そこで、センタリングアイピースも買いましたが、主鏡の光軸修正はうまく出来ませんでした。センタリングアイピースは、ニュートン式反射には有効だと思いますが、カセグレン系の光学系には、合わないと思われました。
宝塚の重鎮「Ryutao先生」は「μ300」の光軸修正に、Howie Glatter製のレーザーコリメーターとtuBlugというオプション品、センタリングスコープを使われていました。
しかし、仮に私が、そのレーザーコリメーター等を持っていたとしても、うまく光軸修正が出来たかは、大変疑問です。多分、ダメだったでしょう。
完全にお手上げ状態になり、2024年6月21日に、メーカーに長期入院することになりました。ですが、この鏡筒は、現在受注中止になっているため、なかなか、修理が出来るか否かの返事が返ってきませんでした。
更に、セミオートフォーカス機能である「Focus Infinity」を作っていた「ダイイチ」と言う会社は、天体望遠鏡業界から手を引いてしまっています。
それが、2025年6月19日になって、高橋製作所さんから連絡がありました。
主鏡の傷は、不幸中の幸いで、中央付近にあるので、星像にあまり影響が出ないかも知れないとのことです。再メッキをした場合でも、傷を綺麗に消せるかも断言出来ないとのことでした。油汚れは、綺麗に除去できたとのことでした。完全な修理となると、主鏡自体を交換することになるので、購入した時と同程度の代金がかかるとのことでした。ボンビージジイには、出来ぬ選択です。
結果、6月20日になってから、再メッキ無しでの修理を正式に依頼しました。再メッキは、外注のため、2ヶ月ほど余分に時間がかかりますし、代金もかなりアップしますからね。
しかし、上記の様に、筒筐体と主鏡セルの接合面たる「下部リング」のネジ穴に亀裂が生じているため、これを交換しないと光軸が出ないのです。このリングが、意外や意外、かなりの費用がかかることになりました。
下部リングは、ボルトで相当固く固定されていたため、結構な力を入れて、外したり、固定を何度か繰り返したので、その際に、ネジ穴が割れてしまったのかもしれません。
この矢印の下部リングの固定するネジ穴に亀裂が入っているとのこと。確かに、かなり強く固定されていたので、六角ボルトで力一杯緩めたり、締め付けたりしましたからね。その時に、亀裂が入ったんでしょうね。修理代のかなりの部分が、このパーツの交換代でした。
尚、主鏡は洗っちゃダメだと言うことです。パーツが劣化してしまうとのことでした。ありゃりゃ。アホなことをやってもうたわ。いっぺん死ぬか。
夏過ぎには、戻ってくるかなぁ?どうなのかなぁ?
戻ってきたら、チューブカレントを軽減するために、付属のファンだけでなく、こうやって扇風機で風を送ってみましょう。
また、反射望遠鏡は、筒近くの放射冷却の影響をもろに受けてチューブカレントがひどくなるため、サバイバルシート巻きが有効であると言う記事を複数見ました。これまで、いい加減にしか試していなかったので、これも、じっくり試してみたいと思います。