2025年5月13日(火) マジでしんどかったけど楽しくもあった大山登山


 よもや、よもやの、鳥取県の名峰、大山登山を、またもしてきました。アホちゃうん?
 
 前回の大山登山が5月10日だったんですよ。しかも、まるで足が動かない状態だったんです。となれば、インターバルが短すぎるんじゃないかとも思っていました。と、同時に、この位の間隔で、登山出来なくてどうするんじゃ?とも思いました。
 結局、朝6時にアラームをセットして寝ました。
 目が覚めると、相も変わらず、身体がとーってもダルいです。ぐぇー、こんな体調で登山が出来るのか?しかも、朝方、悪夢をこれまた恒例的に見ていました。気分も最悪です。
 
 ここで、とんでもない事に気がつきます。「あっちゃー!!」アラームは6時にセットしていたのですが、それをONにしていませんでした。なので、目が覚めたのは午前8時40分位でした。
 やっぱ、登山はやめようかと・・・
 
 と言いながら、結局、車を走らせていました。アホぢゃ。
 
 何と、登山開始時間が、11時25分でした。ああ、マジでアホだ。普通、下山して来る時間だろう。
 

登山開始が、午前11時25分って・・・アホちゃうーん?
 

夏山登山道の入り口です。ここで、アホゲにも、プロトレックをストップウォッチモードしておきながら、スタートボタンを押したつもりで、押せていませんでした。誰か、私をしばいてくりー。
 
 しかも、プロトレックをストップウォッチモードにして、登山開始時に、物理スイッチを押したつもりでした。しかし、昨今、アホ衛門の指は角質化が酷く、物理スイッチでも押せて無いことがあるのです。いっぺん死ぬか?
 歩き始めると、直ぐに「あれ?」と。足が動きません。筋肉痛もあるのです。
 

1合目に着きました。既に、足が動かなくなっています。やばいよ、やばいよ。
 

2合目手前で、モノレールに人が乗って降りて来られました。モノレールがあるのは知っていました。しかし、これは、荷物を運ぶものだと思っていました。おまけに、このモノレールが動いているのは、初めて見ました。その後すぐに、二台目のトロッコ?が人を乗せて降りてきました。多分、大山の整備の為に働いている方達ではないかと・・・
 

2合目には、約24分かかっています。ここへは、20分で着かないとダメなのよー。
 

2合目を少し過ぎると、こんな木の階段が出て来ます。ダメージ、でかっ。
 

3合目には、12時1分に着きました。36分もかかっとるがな。終わっとる。
 

3合目過ぎには、モクレンの様な白い花が咲いていて綺麗でした。うーむ、360度で、5.7Kの画質では、あまり分からないですかね?
 

3合目過ぎには、階段地獄が、更に急になってきました。死むぅー。今日のワシは、足が動かんってゆーとるやろが。アホー。
 

5合目から少し登ると「行者コース」との分岐点が出て来ます。マジで、しんどすぎて、ここから左折して下ろうかと思っていました。
 
 途中で登山をやめようと本気で考えました。よし、頑張って5合目の少し上の「行者コース」から、下ろうと思っていました。
 しかし、アホ衛門は、やれば出来るジジイなのです。その後も頑張りました。
 今日は、米子の最高気温が27℃になるとか。しかも、風がないので、下山者に会うと「今日は、クソ暑いですね。」が判を押したようにお互いに言っておりました。
 死ぬ思いで、6合目避難小屋に着きました。1時間20分ほどかかった様です。タイム更新など夢のまた夢です。今日は、次々に、足の速い登山者に抜かれていきました。それも、段違いのスピードで。「今日は、コースタイムが目的ではない。自分との戦いだ。」と心に決めて登りました。エラい、エラい、撫で撫で。
 

6合目に、死ぬ思いで着きました。ここで、下山の時にも、ほぼ一緒になった、福山市から来た、若い男性3人のパーティに会いました。
 
 6合目からは、まだ残雪が少し残っていました。私の前を登っている若者は、軽装で、しかもスニーカーです。「うわぁ、怖い。ここ危ないよー。」と言っておられました。「下りの方が、危ないですから、下りは更に慎重に下ってくださいね。」と声をかけます。
 

雪渓は、この6合目の上に少しあるだけでした。でも、結構滑りやすいのです。彼らは、スニーカーですから、私より滑るはずです。
 
 この、6合目の少し上の辺りだったと思いますが、背の高い、若い白人女性が下ってこられました。「あれっ?この女性、5月10日にも会ったフランス人によく似ていたな。」などと思っていました。その後、色々な方から情報が集まりました。どうやら、やはり、そのフランス人だった様です。何でも1ヶ月休みをとって日本に来られていて、大山登山は9回目なのだそうです。ヒョヘー!!まあ、聞いた話が合っていればの話ですが。
 

7合目に着きました。そこには、フランス人の男性と、日本人の女性がおられました。男性は、ほぼ日本語は分からないようで、女性が私の会話をフランス語に翻訳して、男性に伝えていました。大山って、何か、あれ?どういう関係の人達かしらんと思うカップルが結構おられるんですよ。
 

尚、8合目には、13時30分に到着でした。2時間5分もかかっとるがな。せめて、1時間40分程度で着かないといけないのであります。マジで、遅すぎる。
 

8合目を過ぎると、ほんの少しだけ、こんなに平らな場所があります。普通なら、ここで、ターボエンジンが点火するのですが、今日は、ドン亀のままでした。マジで足が動きましぇーん。足痛ぇーよ。筋繊維がプチプチ切れているみたいだよ。
 
 他の人が楽だと言われる、8合目過ぎから始まる「木道」は、私にとっては、実にしんどいものでした。
 

木道は、人によっては、楽だと言われますが、私は、嫌いなのですよ。ちなみに、福山から来られたパーティは、横に貼り渡した角材が、足つぼマッサージみたいで気持ちいいって言われていました。もしかして、これは、オラの足が短いから、そんな気持ちにならいのか?多分、そうだべぇ。
 

木道の脇の木は「大山キャラボク」です。一般名は「いちい」なのですが、その亜種と言うことでしょうか?
 
 と、キャンディをくわえている男性が降りて来られました。
「あ、チュッパチャプスですか?」と聞くと
「山頂付近で配っていたのでもらいました。多分あなたももらえると思いますよ。」
 
 え、まさか、5月10日に、何故かスーツ姿の男性が、キャンディを配っておられましたが、今回もその人が配っているのかな?
 しばらくすると、思った通り、スーツ姿の方がプラスティックケースに沢山のキャンディを入れて、登山者に配られていました。腕には、腕章をされていたので、大山に関係するスタッフの様です。今回は私もキャンディを頂きました。
 「5月10日にもお会いしましたよ。」と私。
 

9合目の標識です。この標識、結構な割合で見落とすんですよ。福山から来られた男性達も、下る時に初めて気がついた様です。
 

あれ?順序が違うのかも知れませんが、これは、石室との分岐点です。分岐点は二つあるのですが、これは、上の分岐です。尚、石室に向かう木道は、整備中で、ずっと通れません。
 
 死ぬ思いで山頂に着きました。計算してみると、2時間30分もかかっていました。ゲロゲロ。どこが、登頂タイム更新じゃ。全くスピードが上がっていないではないか。この調子では、少なくとも、今年の北アルプスの蝶ヶ岳登山など、絶対に出来ないぞぉ。
 

山頂に着いたのが、13時55分でした。つまり、登頂タイムは、2時間30分。ゲロゲロ。初心者並みの、ドン亀タイムだがや。死んだがや。
 
 山頂では、7合目でも会った、男性がフランス人、女性が日本人と言うカップル?パートナー?の方とお会いしました。おお、大山も国際的になっているよね。実は、他にも外国の方に数名お会いしていました。
 

山頂の標識の後ろに、おフランス人の男性がおられます。
 

山頂ステージから見た、山頂避難小屋です。本日は、快晴に近いのですが、やはり、黄砂の影響で、遠くは少し黄色くけぶっていました。
 
 山頂では、一人で登って来られた、おばちゃまもおられました。帽子には「虫除けおにやんまくん」が着いています。「あー?オニヤンマだ。それって、本当に虫が来ないですか。」と聞いてみました。何だか効果はそこそこの様でしたが、ある意味怖い話も聞きました。「これを付けていると、スズメバチは、喧嘩を売りにやって来るんです。スズメバチがいる時は気を付けないといけないんです。」
 どわわわわー、それってどうなのぉー?実は、今日は、羽虫があり得ない程飛んでいましたので、そっちにはある程度効果があったのかも知れません。
 

「虫除け おにやんまくん」です。最近、これを帽子に付けている人を、少しずつ見ることが多くなってきました。
 

矢印の所が「剣ヶ峰」です。現在は,1.729mです。(前は,1.731mでした。)このおばちゃまも「子供の頃は縦走出来ていたんですけどね。」って言われていました。
 
 また、あの福山から来られた若いパーティとまたも談笑です。全員ではないのかも知れませんが、登山は初めてと言う方もおられました。彼らは、写真を撮りながら、そして休み休み登って来られたので、意外にも、登頂タイムは、私とほぼ同じでした。彼らは、建築関係の社会人で、休みが、火曜日と水曜日なのだそうです。一番若い方が25歳で、一番年齢の高い方でも、28歳とのことでした。
 そのうち、一人は、ソニーのα7Ⅳに、シグマのArtレンズ2本を持っておられました。「あー、シグマのArtだ。金持ちですね。そのレンズ、神レンズですもんね。」と、うらやましそうに見ていました。シグマのレンズは、カチッとした写真になるそうです。
 また、カメラも各メーカーによって発色が違うとのこと。ソニーは、白がはっきりとした写真になるのだそうです。電子ファインダーを覗かせてもらいましたが、昭和のジジイには、今回持ってきていたNikonD850の方が見やすいと感じました。しかし、その方は、絶対、この電子ファインダーの方が見やすいですよと。ほー、そんなものかな?慣れの問題もあるんでしょうけどね。
 
 ここで、お節介ジジイは、大山の観光?案内を行いました。
 
 下山も、ほぼ一緒でしたので、色々とお節介な観光案内をしておりました。
 本当かどうか分かりませんが「今日は、ツアーガイドがいるみたいで、色々な事が分かって楽しいです。」と言って頂けました。
 

山頂で少し休憩と談笑をした後、下山を開始しました。前には、福山から来た男性3名のパーティが歩いています。その後、追いつきました。
 
 それにしても、気温が急激に上がったのと、風がないとこで、あり得ない程小さな虫が飛んでいるんですよね。初めは、小バエの様な虫かと思っていましたが、服に付着したものを見ると、羽の長めの、どうかすると、シロアリの様な虫でした。
 
 6合目の少し前辺りまで下ってくると、カップルが雪渓を登ってこれるところでした。
 「どちらからですか?」と聞くと男性は、近くから来た日本人。ですが、女性はドイツ人なのだそうです。へぇー、これまでも、フィンランド人の女性とエジプト人の男性と言う、奇妙なカップルにも会いましたしね。(これは、登山ではなく、金門での話です。)
 と、雪渓をちょっと登っただけで、すぐ下ってこられました。およよ。まあ、無理をすることはないですね。
 

これは、下りの際のの6合目避難小屋です。写っているのは、福山のパーティの方ではありません。
 
 その後、福山から来たパーティは、途中で拾った木を杖に歩いていた方以外は、ずんずんとスピードを上げて行かれました。
 拾った気を杖にして歩いている方は、後ろから見ると、足がプルプル震えているのが分かりました。
 「足がプルプルしているみたいですけど、大丈夫ですか?」後の二人は、元気だったので、登山口に割と近い、ウッドデッキがあるところで、既に休んでおられました。
 
 下山タイムですが、アホゲにも、データを消してしまいました。多分、1時間40分少々だったと思います。これまた、おせぇー。
 
 今回は、本当にしんどい登山でした。でも、色々な方とお話が出来て、楽しい登山でもありました。
 

下山後、大川寺橋から、大山北壁を撮ってみました。暑かったねぇ。山頂は、良い感じの涼しい風が吹いていたので、その時だけは、気持ち良かったんですけどね。
 そう言えば、私たちが、ほぼ下りきる少し前に、日帰りにしては、大きめなザックをかついで登ってくる男性がおられました。今日は、小屋に泊まるのだそうです。やっぱり、泊まれるんだ。機会があったら、アチキも泊まってみよう。そして、蛍の乱舞が今でも見られるのか確認してみよう。