ZWO AM5N赤道儀と同社ZWO FF80-APO鏡筒
アホ衛門、完全に壊れる。(2024年11月4日現在)
ジジイになってしまいましたので、重たい機材を運ぶのが、猛烈におっくうになってきました。
現在、高橋製作所の「μ250CRS」は長期入院中ですので、メイン機材は、同社の「TOA130S(口径13cmのトリプレット・オルソ・アポクロマートなる屈折望遠鏡)」と、同社の「EM-200 Temma 2 Z」と言う赤道儀になっています。
しかし、これとて、車にこの機材を積み込むだけでも、大仕事になっています。車の中も、助手席の下まで機材で一杯です。
それならば、ボーグ77EDⅡはどうかちゅー話になります。そのため、長い間くすぶっていたこの機材のテストから始める事になりました。
ボーグ77EDⅡは、当初77EDを買ったのですが、結局、性能アップした77EDⅡに変身したのです。(一部は77EDのパーツを流用。)
対物レンズはEDレンズを使用していますが、如何せん設計が古いので、正直、最近の高性能の望遠鏡と比較すると、星像は、決して良くありません。更に、性能が良いと思って買った「マルチレデューサー0.7×DGT」ですが、実は、様々な焦点距離のボーグの鏡筒に汎用的に使えるものでしたので、専用のレデューサーより性能が良くないことが分かりました。(初めに買った、専用のレデューサーは安価だったので、より性能が悪かったですね。風景の撮影とかだったら、問題なかったのですが、星は完全なる点光源ですから、ちょっとした収差も気になります。)
何度かテスト撮影をしたのですが、ひどいときは、何故か星が十字形に写ることがありました。その後のテストでは、そこまでの事はありませんでしたが・・・星が、十字形になった原因は、未だよく分かっておりません。
こいつが、ビクセンSXP赤道儀と、ボーグ77EDⅡ+「マルチレデューサー0.7×DGT」のシステムです。ここに、高橋製作所のGT-40なるガイド鏡と「ZWO ASI AIR」を取り付けています。撮像CMOSカメラは「2600MC DUO」は取り付けられませんので「183MC Pro」を取り付けています。
一番ひどい時の星像です。あらま、何ちゅー事でしょう。星が十字形になっています。ピクセル等倍の画像です。(183MC Pro使用)
2024年10月になってからの星像です。何でか知らないですけど、良くなってきました。
上記の写真のピクセル等倍です。真円ではありませんが、何故か、かなり改善しました。これなら、ある程度は使えますね。特に、風景や鳥などを撮る時などには、宜しい光学系かと思いますね。
そんな、こんなこともあって、新しい高性能な、あまり大きくない鏡筒を探しておりました。考えていくうちに、まるで訳が分からなくなりました。ああ、頭痛が痛い。
そのうち、おお、そうだ、これなら良いんではないかと言う鏡筒を見つけました。それが「Askar FRA300 Pro」です。口径60mm、F5の5枚玉ペッツバールアストログラフです。Proと言う名前の通り、性能は相当良さそうです。・・・「しかし、口径60mmか、しかも、焦点距離は300mmだぞ。撮影出来る対象物が、かなり限られてくるんじゃないか?」と感じました。
これが「Askar FRA300 Pro」です。Proの名前を冠しているだけあって、結像性能はとても良さそうです。しかし、口径60mmと言うのが、少々問題に感じてきました。どうやら、レデューサーは無いようですが、そのままで鋭い星像が期待できます。
次に、同社の「 FRA400」が目にとまりました。口径72mm、焦点距離400mm、F5.6です。尚、別途レデューサーが必要になると思いました。これで、殆ど決定かと思っておりました。
こいつが「 FRA400」です。口径的にも、重さ的にも、これで決まりだと思っていました。しかし、別途レデューサーが必要になってきます。
高橋製作所から、FCT-65Dなる鏡筒も発売になる話を聞いていました。しかし、バックオーダーを抱えているだろうし、ほぼ必須となるレデューサーですが、後日発売のうえ、価格が14万円程度になる情報を得ました。合わせて30万円です。これは、ちょっと無理だなって思いました。
こいつが、高橋製作所の「FCT-65D」です。しかし、レデューサーを含めると、30万円ほどですし、納期も分かりません。それに、いくら光学系が良くても、口径65mmと言うのが、ネックになっていました。
よし、やっぱ、Askar社の「 FRA400」で、決まりだな。で、赤道儀は、ビクセンのSXPを使おうと、ほぼ最終決定しておりました。
ですが、ここで、とんでもない?イベントに参加してしまいます。
それこそが、島根県松江市の八束公民館で行われた、村上将之氏(ネイチャーショップKYOEI東京店/NHK学園講師/星のソムリエ)が講演される「電子観望講座」でした。
村上氏は、ZWO社のマイナーチェンジされた「AM5N」なるストレイン・ウェーブ・ギアを使った赤道儀に、同社の「ZWO FF80-APO」を持参されていました。実際に触ってみることが出来ました。「おお、これなら、口径80mmの望遠鏡なのに、コンパクトで軽量だぞ。」
また「よなご星の会」のFさんも「ZWO AN5」と言う、前のモデルの赤道儀と、ビクセンの高性能なFL55SS鏡筒を持参されていました。こりゃまた、コンパクトで軽い。
ストレイン・ウェーブ・ギアは、ZWO社と関連会社が共同で作ったもので、ハーモニックドライブ(商品名)に近いものです。トルクが強いので、カウンターウェートがなくても、15kgまでの機材なら動かせると言う優れものです。
協栄産業東京店から、わざわざ島根県松江市に来られた、村上さん。ここで、この機材に対面。左のが「ZWOのAM5N」なるストレイン・ウェーブ・ギア(波動歯車装置)を採用し、マイナーチェンジした赤道儀です。右は「よなご星の会」のFさんが持参されたもので、前の型の「ZWO AM5」赤道儀に、ビクセンの55mmの屈折望遠鏡を乗せたものです。
私的には、新しい赤道儀もさることながら、同社のFF80 APO鏡筒も大変気になりました。
心が大きく揺さぶられました。
ビクセンのSXP赤道儀は、優秀なもので、多くの天体写真家も使われています。しかし、私は、高橋製作所の赤道儀を使うことが多かったので、SXPのクランプ固定能力の弱さなどが、気になっていました。(かなりきつく締め付けると、問題は無いことが分かりましたが。)そのため、殆ど、観望用に使うことが多い赤道儀でした。
最近テストした時のものです。「ビクセンのSXP」、「ボーグ77EDⅡ+マルチレデューサー0.7×DGT」、「ZWO 183MC Pro」で撮ったものです。なんじゃ、こりゃあああ!!的になっています。この時は、こいつは、使えないなって思っていました。
しかし、この赤道儀は、優秀で、多くの天体写真家の方も使われているのです。いくら何でも、こんなはずはない。
てなことで、クランプを中心に各部を締め付けました。極軸もセッティングし直しました。
すると、どうでしょう。劇的に良くなりました。そうか、固定不足か?
これは、183MC Proを使って、ノータッチガイドの300秒露出のピクセル等倍画像です。まだバラツキがありますが、かなり改善しました。やっぱ、先回のものは、極軸がズレていたんだなぁ。35mmカメラに換算すると971mmの焦点距離ですからね。(多分)優秀でないのかな。極軸も、きっちり合っていない可能性もありましたしたし。勿論、オートガイドすれば、星は流れません。但し、ボーグ77EDⅡの設計が古いので、星がカチッとした感じになりません。(尚、P-PECは作動させていません。これを作動させれば、ノータッチガイドでも、もっと星が流れなかったでしょう。)
ここで、ブレーキの壊れたダンプカー、スタンハンセンの様に、タガが外れてしまいました。
一番の問題だったのは、人生最後の大きな買い物と考えていた、来年発売予定の、M4 Ultraチップ搭載の「Mac Studio」です。これを諦めて、下位機種にすることで、鏡筒も赤道儀も買おうと決断したのです。なんたるアホか?
そんなこんなで、2024年10月7日に、協栄産業大阪店さんに電話を入れた後、注文をしてしまいました。
ZWO社の電動フォーカッサー「EAF」は「TOA130S」のものを併用すれば良いと思っていましたが、どう考えても、併用はあまりにも面倒臭いと「EAF」も追加購入してしまいました。
何故か、後から注文した「EAF」が10月9日に、他のメインディッシュが10月10日に届きました。
しかし、ここで、大問題が。「ZWO FF80-APO」の接眼部のリングが、がっちり固定されてしまって、全く取り外すことが出来なかったのです。手で何度も思いっきり回してもウンともスンとも言いません。そこで、固く閉まった瓶の蓋を外す、レンチの様なものまで使いましたが、やはり全く動きません。(この装置には、シリコンラバーが装着されており、傷が付きにくくなっています。更に、布を巻いて使用しました。)このため、折角買ったレデューサーも取り付けることも出来ませんし「ZWO社のASI 2600MC DUO」なる冷却CMOSカメラも取り付ける事が出来ません。
届いた「ZWO FF80-APO」ですが、接眼リングが、何をやっても外れません。これは、実に困ったちゃんです。
この接続リングが外せないと、レデューサーもCMOSカメラも取付れれません。どよよよーん。
仕方なく、その日は、ボーグ77EDⅡを乗せてテストをしました。薄雲がかかっていたようで、初めは、思った様に動きませんでした。それでも、その後、何とか動き出して、まずまずの結果を得ました。
2024年10月11日に、意を決して、協栄産業大阪店さんに行くことにしました。と言うのは「紫金山・ATLAS彗星」を、この機材で撮れるかも知れない、それには時間がないと思ったからなのです。
結論から言いますと、行って良かったです。まず、取れなかった接眼部のリングですが、K店長さんが、恐らくニトリル製の手袋をはめて、回してくれました。最初は、全く動きませんでしたが、2回目あたりで回すことが出来たのです。極希に、このように、リングが固く固定されている商品があるとのことでした。(私の場合を除けば、1回だけだったとか。)
次に「2600MC DUO」を取り付ける方法です。今回、必要と言われて購入した「K-ASTEC社のTR74-48Fの接続リング」が取り付けられないのです。
色々調べてもらったところ、何と、高橋製作所の鏡筒で使っていた「K-ASTEC TR74-ASI6200 M54」なるパーツは、もう販売終了しており、設計が以前のものなので「ZWO FF80-APO」鏡筒には使えないことが分かりました。代わりの商品を買うことになりましたが、これが、52mm径のフィルターが使えないんですよね。これは、ちと痛い。48mm径のフィルターとしては、IDAS社のNBZフィルターと、少し古い対光害フィルターのLPS-P2しかないんですよね。
高橋製作所の「TOA130S」と「μ250CRS」で使っていたパーツですが、テーパーリングの設計は、古いもので、「ZWO FF80-APO」には取り付けられません。しかたなく、テーパーリングアダプター以外を新たに購入することになりました。沢山持っている52mm径のフィルターが使えないのは、痛いです。
実際に、これまで使っていたパーツの実写です。
こいつを新たに購入することになりました。予定外の出費が・・・
またも、困ったちゃんが発生。赤道儀の横に、オプションのファインダーシューを固定して、ここに「ZWO ASI AIR Plus-256G」を取り付けていました。テスト撮影をしていたら、突如、赤道儀は止まりました。何と、赤道儀本体に「ZWO ASI AIR Plus-256G」がぶち当たり、止まってしまっていたのです。「う、うそぉーん。壊れたかも。」一瞬焦りましたが、無事でした。何と、赤道儀本体に「ZWO ASI AIR Plus-256G」を取り付けるのは、危険が危ないと言う事が分かりました。
てなことで、鏡筒に標準付属していた、ファインダーシューの位置を、左から右の方に固定し直して、そこに「ZWO ASI AIR Plus-256G」を取り付ける事になりました。しかし、「ZWO ASI AIR Plus-256G」の台座が、少し短いので、ファインダーシューに固定するときは、固定ネジが旨い位置になる様に気を付けないといけません。これって、設計が少しおかしいんでないのかなぁ?
更に、アホ衛門は、とんでもない間違いを犯しておりました。「2600MC DUO」ですと、とりあえずガイド鏡は不要になりますが、その他のCMOSカメラや、デジイチを使う時には、ガイド鏡が必要になります。
しかし、今使っている高橋製作所のGT-40なるガイド鏡は、取付がほぼ無理なことが分かりました。そこで、見た目、固定が丈夫そうなQHYCCD社の「ミニガイドスコープ」を買いました。
しかし、これが、とんでもなかった。QHYのCMOSカメラしか取り付けられないのです。何せ、接眼部がネジになっており、そこにQHY社のCMOSカメラをねじ込んで取り付けるので、ZWO社のCMOSカメラが取り付ける事が出来ません。
協栄産業大阪店さんに、中古品として、いくらかでも良いから買ってくれないかなぁ。ダメなら、Yahoo!オークションにでも出してみるか?
てなことで「ZWO 30F ミニスコープ」を新たに発注しました。更に、どよよよーん。
しかし、これを固定する方法が分かりません。鏡筒に付いているファインダーシューが2個あれば良いのですが、この商品だけは売っていないように思います。
色々調べてみると、こんな商品があることが分かりました。
これが「ZWO ASI PRO 用アリ溝 ZWO-DOVE-AIR」です。これに、「ZWO ASI AIR Plus-256G」を固定して、鏡筒のアリ型プレートに逆さまに取り付ける事が可能の様です。こいつも、買わんといかんなぁ。ただでさえないジェニがぁ・・・
しかし、よく調べてみると、私の機材には、こいつは、適合しておりませんでした。
さて「ZWO ASI AIR Plus-256G」の固定方法ですが「すみや さん」のYouTubeを参考にして、三脚に固定する器具をAmazonに発注してしまいました。
それが「Ulanzi スーパークランプ 360°雲台 カメラマウント 1/4ネジ カメラホルダー」です。多分、これで三脚に「ZWO ASI AIR Plus-256G」を固定することが出来、干渉することもないと思います。
ZWO社は、消費者の意見を取り入れて、商品を常に改善していますが、「ZWO ASI AIR」の固定方法は、全く改善されていないように思いました。
赤道儀の鏡筒台座に、電源ジャックとUSB-C端子があります。こちらのジャックは、アウトプット用のようです。
しかし、赤道儀の前面にも、電源ジャックとUSB2ジャックがあります。何で、電源ジャックが2個もあるんやねーん?と思っていました。どうやら、こっちが電源をインプットするジャックの様です。
てなことで、こんな感じで、とりあえず完成です。私は、いくらカウンターウェートが不要と謳っている赤道儀とは言えども、バランスを崩して転倒することが怖いので、カウンターウェートを付けて使っています。(ウェート自体は、ビクセンのSXP赤道儀で使っていたものを、そのまま使っています。
在庫があった「ZWO AM5・新型ハープピラーPE200」も取り付けています。これを付けることによって、高さが少し上がるため、操作がしやすくなります。また、長い鏡筒を取り付けても、三脚に干渉することはないと思います。更に、三脚の台座も、このハープピラーも、回転出来るので、極軸合わせがすごく楽になりました。
実は、一番最初にテストした時は、空に雲が広がっており、極軸も旨く出せない状態で、更にガイド星がロストしたため、こんなガイド不良になりました。この手のシステムは、空の状態が悪いと、うまく作動してくれませんね。
これは、オートガイドした星をピクセル等倍にした写真です。星像はシャープです。よく見ると、星がにじんでいるようにも思えますが、これは、低空で撮影したため、大気差分散による色ズレが出ている可能性があります。
これは「ちょうこくしつ座のNGC253です。月明かりが結構ありましたので、IDAS社のNBZなるデュアルバンドフィルターを使っています。焦点距離456mm、F5.7と明るいので、ガイドチップでもガイド星を充分に補足できました。
それにしても、口径も焦点距離も「TOA130S」と比較すると小さいので、随分小さく写りますね。こんな対象は、1インチの183MC Proを使った方が良いですね。
今回、とりあえず、ダークもフラットもバイアス画像も撮って処理しています。フラット画像は、協栄産業東京店の村上さんから教えてもらった、iPadのメモ画面を使って撮っています。しかし、まだまだ納得できる状態ではありません。
これは、水瓶座のNGC7293、らせん星雲を、思いっきりトリミングしたものです。ぼかし処理もしていますが、HPに挙げると、かなり解像度が落ちてしまいます。
以上、総括として、ZWO AM5N赤道儀と同社ZWO FF80-APO鏡筒のコンビは、もの凄く軽いというわけではありませんが、機動性に富み、更に、性能も抜群だと思います。まだ、まだ、分かっていないことがありますが、買って良かったと思っています。
尚、この手の赤道儀のピリオディックモーションは、あまり良くありません。しかし、新型になって、±10秒以内を保証しています。ある人は、大当たりの商品をゲットして、±5秒程度だったそうです。
しかし、私が購入した赤道儀は、何とか保証内の商品でした。ですが、実際のオートガイドをしているときは、振れ幅が±1秒以内に収まることが多く、全く問題はありません。
「AM5N」は、出荷時には、メーカーがピリオディックモーションを測定して、±10秒以内のものしか出荷しません。残念と言うのか、私の赤道儀は、大当たりのものではなく、メーカー保証内のギリギリのピリオディックモーションでした。オートガイドをしている時は、実に優秀な補正をしてくれていますので、全く問題はありません。
多分、ノーフィルターでのオートガイドの状態です。かなり優秀なガイドをしていることが分かります。
これは、NBZフィルターを付けた状態でオートガイドのキャリブレーションを始めている状態です。少々、ノイズィーですが、これなら「2600MC DUO」のガイドチップでも、充分オートガイドが出来ます。
えれぇーもんを買っちまいました。その代わりに、現在持っている機材のいくつかは、処分したいと思っています。
高橋製作所の「TOA130S」、「EM-200 Temma 2 Z赤道儀」、今長期入院中の「μ250CRS」、「NJP Temma 2赤道儀」は、思い入れがあるので、まだ、身体が何とか動くうちは、使っていきたいと思っています。クソ重いので、多分、ベランダ撮影が中心になるとは思いますが・・・
2024年10月15日 追記です。
昨日公開してしまった「ZWO AM5N赤道儀と同社ZWO FF80-APO鏡筒」の購入の件ですが、まだ、まだ、問題が残っておりました。
「ZWO ASI AIR Plus-256G」を赤道儀の望遠鏡のアリ溝の横に「ZWO ファインダー・シュー ZWO-FS-Ⅱ」を別途購入して固定すると、子午線越えの時に、赤道儀に干渉してしまう問題がありました。
そのため、鏡筒のファインダーシューに「ZWO ASI AIR Plus-256G」を固定しています。(長さが短いので、固定位置には注意が必要です。)
しかし、これでは、ガイド鏡が取り付けられません。鏡筒のファインダーシューが別途販売されていれば、それを2個付けて問題は、ほぼ解決ですが、ネットで調べても、販売店に電話を入れても、どうやら無いようです。
そこで、海外のYouTubeを見てみました。
と、青い枠で囲んだ、小さなパーツと、多分、元から付属していた固定金具を使って、鏡筒バンドのネジ穴に固定されているものが見つかりました。
この青枠の金具です。しかし、ZWO本社のHPを検索しても出て来ません。同じ赤い色の金属パーツですので、恐らく純正のものだと思うのですが・・・
ネット検索していると、協栄産業東京店さんのブログに、こんな写真が載っていました。ありゃ、こんな所にガイド鏡が取り付けられるのか?そこで、大阪店さんに電話した後、不明でしたので、東京店さんにも問い合わせの電話をしました。
すると「旗で隠れているので、よく分かりませんが、多分「ASI AIR」を固定して、そこにガイド鏡を取り付けているんじゃないですかね?今詳しい者が外出していますので、午後3時以降に連絡を頂けますか?」なて事になりました。
しかし、探してみると、同じブログには、違う方法でガイド鏡を付けている写真が見つかりました。
鏡筒を固定する「アリ型プレート」に、反対側にして、ガイド鏡が固定されているぞぉ。
そこで、先日間違って購入したQHYCCD社の「ミニ・ガイドスコープ」の固定金具を取り付けてみました。
ゲロゲロ、カメラネジで固定できるんじゃーん。ゴミ屋敷と化していますので、背景をぼかしておきました。ZWO社のガイドスコープもビクセン規格で、ネジ穴がありますので、恐らく、この方法でガイド鏡を固定出来ると思います。
てなことをしておりましたら、午後2時半過ぎだったでしょうか?インターフォンが鳴りました。そうです。Amazonに頼んでおいた「Ulanzi スーパークランプ360° 雲台 カメラマウント 1/4ネジ カメラホルダー Gopro用 緩み防止 蟹バサミクランプ」が届いたのです。長い名前じゃのぉ!
持ってきてくれたのは、若い兄ちゃんで「わて、アスリートでんねん。こんなの、お茶の子さいさいですわ。」みたいな体型で、思いっきり走って持ってくれました。Amazonの配達員さんって、すんごい大変そうです。勿論、他の配達員さんもですが。
届いたのは、こんなものです。(ウランジと読むのでしょうね。)
実際に、カーボン三脚に取り付けてみました。おお、エエんでないのぉー?まあ、実際に使ってみないと、結論は出せませんが・・・
てなことで、鏡筒のファインダーシューは、空いたままです。観望会の時、雲が多かったりすると、そこにファインダーを取り付ければ、ちゃちゃっと観望会をすることも可能になりますね。えかった、えかった。
と、書いておりましたが、協栄産業東京店さんのブログにも、ガイド鏡を、固定するパーツが載っていました。
黄色い楕円に塗ったところの四角くて赤いパーツです。これがあると助かるんだけどなぁ。これの方が圧倒的に固定力が強そうですからね。
ちなみに、より広範囲に写すことが出来る、フルサイズのデジイチが取り付けられないのか、試してみました。ありゃ?取り付けられない。んなアホな。何や、かんやしていると、取り付ける事が出来ました。アホ衛門、アホすぎるどー。(ちなみに、このカメラは、EOS60DのSEO改造カメラです。APS-Cサイズです。笑えよー。)
2024年10月16日(水)
ガイドスコープを、鏡筒のアリ型プレートに付ける方法を、協栄産業東京店さんに、メールで質問させて頂いておりました。
協栄産業東京店さんのブログに載っていた、ガイド鏡を固定する写真です。
こっちの写真の方が分かりやすいですね。
すると、以下の様なメールを頂きました。
これは結構な裏技です。
この赤い部品は、「ZWO ASIAIR用アリ溝」です。(税込 6,200円)
これが、そのアリ溝ですね。
そして、「30F4」ガイドスコープの脚部先端の小型アリガタを取り外して、アリミゾに
ボルトで固定しています。
これが「ZWO 30F4 ミニスコープ」なるガイドスコープです。口径30mm、焦点距離は120mmです。昔だったら、こんなちっさなガイド鏡では、うまくオートガイド何ぞ出来ないと思っていましたが、現在は、いろいろな技術が上がっていますから、大丈夫のようです。
間違って?QHYCCD社の「ミニガイドスコープ」を買いましたが、これは、口径30mm、焦点距離130mmと、ZWO社のものより焦点距離が10mmだけ長くなっています。HPを見ると、このQHYCCD社のガイドスコープで「2.000~2.500mmクラスの精密オートガイドが可能となります。」と書かれています。マジか?
注意点は、この「30F4」のボルトはカメラネジの1/4インチネジで、回す為の六角レンチに3/16インチ のレンチが必要です。
また分解の際に合わせ目の内部に仕込んである回転止めのピンを落下して無くさないように気を付けてください。
アリミゾの金具とはボルト一本止めとなりますが、レンチ(インチサイズ)でガッチリ固定すれば軽いガイド鏡では問題なく使用できます。
うーむ、どうしたものか。この方法の方が、ガイド鏡をがっちり固定出来、鏡筒のファインダーシューも空きますので、場合によっては、そこにファインダーを付けることが出来ます。空の状態が良くない時の、観望会には、ファインダーがあった方が便利ですし・・・
と、考えましたが、もうジェニがないので、とりあえず「ZWO 30F4 ミニスコープ」は、FF80APO鏡筒のファインダーシューに付けて、テストしてみるかなぁ?あるいは、鏡筒を付けているアリ型プレートに、下を向く形で、三脚ネジ1本で固定してテストしてみましょうかねぇ。ああ、頭痛が痛い。
2024年10月16日(水)
ところで、協栄産業大阪店さんに、依頼していた内容が、だいぶ前に進みました。直接、協栄産業大阪店さんに行って、頼んでおいた「EM-200 Temma 2 Z」赤道儀の方位微動ハンドルの滑り止めのゴムが、かなり痛んでいたので、注文をお願いしておりました。また「TOA130S」のフードのネジが、アルミプレートに当たって、1個ひん曲がってしまいましたので、これもお願いしておりました。これが、何とか目途が立ったようです。また、先日、間違って購入した「QHYCCD社のミニガイドスコープ」も、中古品として買い取ってもらうことになりました。うー、ほぼ使っていなかったのに・・・まっ、これは、私が間違えたのだから仕方がありません。てなことで、代金を銀行振込してきました。どわわわー。商品代金に近い手数料を取られました。ぐれてやるー。(他銀行口座の振込なので。)
それから、既に注文していたけど、在庫がなかったものが、本日、送られてきました。ちゅーても、コンビニ留めにしてもらったので、とりに行ったのですけどね。
まずは、2600MCDUO以外のCMOSカメラや、デジイチで撮影する時の為の、ガイドスコープです。
次に「K-ASTEC XY70-55PF」と言う、外付け極軸望遠鏡です。
星があまり見えていない状態で、観望会をするとなると、極軸望遠鏡があった方が便利です。つーても、まだ、芯出しをしないといけないのですが、今日はやめておきました。
こいつが「K-ASTEC XY70-55PF」と言う、外付け極軸望遠鏡です。正直な感想としては、ちと覗きづらいです。
次に「K-ASTEC AM5用PoleMaster取付アダプター DP31-AM5」です。これがないと、極軸望遠鏡を取り付けられません。
これは「K-ASTEC AM5用PoleMaster取付アダプター DP31-AM5」です。小さな赤道儀ですので、すべてが小型のパーツが必要になります。
家の中で、組み立ててみました。
鏡筒のファインダーシューは、わざわざ左側に付いていたものを、右側に変えて固定していました。しかし、これだと、外付けのガイドスコープが干渉してしまいました。てなことで、左側に戻しておきました。
極軸望遠鏡は、赤道儀本体に、ビクセン規格のファインダーシューを買っていましたので、ここに取り付けました。がおおおおー、これが、覗きにくいのですわ。しかも、赤道儀の位置によっては、干渉してしまいます。極軸は、これで、簡便に合わした後に、外して「ポーラーアライメント」で正確に調整した方が良さそうです。
その後、完全に雲に覆われたので、帰宅しました。マジグレるわー。
帰宅後、少し晴れ間が出て来たので、ベランダに新機材をセットして、テストをし始めました。と、またも、雲に覆われました。マジグレるわー。
ほぼフル装備の新機材です。
極軸望遠鏡は、とりあえず、こんな位置に固定しました。これが覗きづらいのですわ。もっとも、私のマンションのベランダからは、北極星は見えませんので、どこかで、ちゃんとテストしてみないとダメですね。(その前に、芯出しもね。)
実際に使ってみると、位置によっては、赤道儀本体におもっクソぶち当たりました。簡易的に、この極軸望遠鏡で光軸を合わせたら、その後、直ぐ外さないと危険が危ないです。今回も干渉して壊れたかと思いました。汗がタラタラ。
「ZWO 30F4 ミニスコープ」なるガイド鏡ですが、そのままの状態では、全くピントが出ませんでした。対物レンズを、思いっきり前に出して、ガイド用のCMOSカメラも、思いっきり後方に引いた状態で、初めてピントが出ました。
何事も、事前にしっかりテストをしておくことが必要ですね。
明日も、ダメ元で撮影に行ってみるか?数をこなさないと、良い写真は撮れませんからね。
このシステムで、2024年10月23日に「紫金山・ATLAS彗星」を撮ってみました。この彗星には、ちと焦点距離が長すぎましたが、大変満足する赤道儀と鏡筒でした。
尚、外付けの極軸望遠鏡は、私にとっては必須だと感じました。雲が多い時の極軸セッティングには、とても役に立ちます。その際には「PS Align PW」と言う無料のアプリを使って、北極星の位置を確認しています。
長めの(確か14mm)M4六角ボルトと蝶ナットをホームセンターで購入しました。その結果、鏡筒バンドのハンドルの部分に「ASI AIR Plus-256G」を固定することが分かりました。
しかし、実際の撮影では、この部分には、別売のガイド鏡を付けています。鏡筒についているファインダーシューには、これまた、別売の極軸望遠鏡を付けています。「ASI AIR Plus-256G」は、これまで通り、三脚に取り付けています。
2024年11月3日に、鳥取県の大山の麓で、NBZフィルターを付けて撮った「網状星雲」です。今のところ「ZWO ASI 2600MC DUO」のガイドチップで星を捉える事が出来ていますので、この方法で撮っています。ガイドチップのない「ZWO ASI 183MC Pro」を使う際には、ガイド鏡を使うことになります。
これまで、ベランダ撮影が中心でしたが、TOA130S」と「μ250CRS」では、ガイドチップではガイド星を捉えられない事が多くありましたので、ガイド鏡を使っていましたが、この明るい光学系では、ガイドチップでガイド星が充分見えます。
こちらも、同日にNBZフィルターを付けて撮ったM42です。軽量コンパクトで、とても扱いやすく、精度も強度も問題ない機材です。