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「ステラショット3」新発売
(まだ、実際の星では使用していません。天気悪すぎ。)
 
 ●2023年12月13日に「ステラショット3」が発売になりました。予約して「アップグレード版」を早速購入しました。12月13日に、配達に来てもらっていたようですが、当日は、ふたご座流星群の撮影に、岡山県美星町に行っておりましたので、翌日、営業所留めにしてもらって、とりに行きました。
 
届いた「ステラショット3」と「公式ガイドブック」です。
 
 アストロアーツ社さんの、内容をそのまま書きますと・・・
 
「新たにライブスタック機能を搭載し、本格的な電視観望にも対応しました。また電動フォーカサーへの対応や対応カメラの拡充、無線制御の改良、その他の機材の制御対応や星表データの拡充、インターフェイスの改良などにより、さらに使いやすく、さまざまな場面でお使いいただけるようになりました。」とのこと。
 
 直ぐにインストールしましたところ、アップデータの「3.0a」の案内があり、それもインストールしました。2023年12月26日にアップデータ「3.0b」が公開されています。これもインストールしました。
 
 冬場の山陰は、天候が悪くて、まだ実際の星では使用出来ておりません。
 そのため、パソコン画面を見たりしてだけの感想だけを書きます。
 
●元々、星図は日本語表記の上に、詳細な天体まで見られますので、助かっていました。「ステラショット3」では、更に詳しい星図となっておりますので、マイナーな天体も、直感的に、より分かりやすくなりました。
 
これが、実際の「ステラショット3」の画面です。レイアウトが少々変わっています。最初は、少し手間取るところがありましたが、直ぐに慣れました。
 
画面の右側に設定する箇所が集まっています。「ステラショット2」にはなかった「フィルターホイール」や「フォカッサー」の箇所が追加されています。しかし、現状、対応してるのはZWO社のモノだけです。
 
画面上部には「望遠鏡」・「カメラ」・「オートガイド」・「ライブスタック」・「オートフォーカス」・「極軸補正」の項目が並びます。
 
●「ステラナビゲーターVer.12」からも、連携して自動導入が出来るとのことですが、私はあまり使うことはないと思います。
 
●ライブスタックに対応しています。但し、私は、観望会的なシチュエーションでのライブスタックは、恐らく「ZWO ASI AIR Plus」と「i Pad Air」で行うと思いますので、使う機会はあまりないと思います。
 
●オートフォーカスに対応していますが、少なくとも現時点では、ZWO社の「EAF」なる電動フォーカッサーにしか、対応してません。期待している「μ250CRS」の「Focus Infinity」には対応していません。今後、対応してもらえるのでしょうか?まあ、これは、現在、高橋製作所が、諸事情で「μ250CRS」も含めて「Focus Infinity」機能がある望遠鏡は製造中止中ですので、対応はかなり期待薄です。とても残念。
 
アストロアーツさんの説明動画から、がめたオートフォーカスの画面です。個人的には、この様なグラフではなく、Vカーブの方が分かりやすい気がします。これは、特許とかの問題ですかねぇ?
 
これは「高橋製作所のμ250CRS」のセミオートフォーカス「FocusI Infinity」をSEO Cooled 6Dでピント出しした時のものです。このVカーブの方が、個人的には分かりやすいと思います。まだ、評価を出すには早すぎますけどね。
 
●対応している撮像カメラは、かなり増えましたが、私の持っている「ZWO ASI 2600MC DUO」には、現状対応しておりません。この理由は、このCMOSカメラが品薄で、代理店の協力がないとテストが出来ないとのことでした。そのうち、対応してくれると期待しています。うーむ、こんなことなら、ガイドチップ無しの「ZWO ASI 2600MC Pro」の方を購入して、オフアキシスガイダーを構築した方が良かったかも知れません。デュアルバンドフィルターのNBZを使うことが多いのですが、ガイドチップからのオートガイドですと、空の状況が悪かったり、星が少ないエリアですと、旨くオートガイドが出来ないことがあるからです。
 
●これまで「自動導入補正」と言われていた名称が「プレートソルビング」に変わりました。こちらの方が一般的な名称だからでしょう。
 
●北極星が見えない場所でも、極軸セッティングには「スーパー・ポーラー・アライメント」機能を使えばセッティングが行えます。これが、改良されておりまして、とても分かりやすくなっております。私は「ステラショット2」でも、この機能を使っていましたが、イマイチ理解出来ていなく、自己流で行っていました。今回の改良で、ちゃんとした使い方が出来ると思います。
 
全天のうち、グレーの箇所の位置をクリックすると、測定が開始出来ます。ベランダから等で視界が限られている時でも、星が出ていると思われる位置で開始ポイントをクリックすれば、その位置から測定をしてくれますので、直感的に分かりやすくなりました。
 
 最後に、2023年12月22日現在、撮像カメラの「ZWO ASI 2600MC DUO」に対応しておりませんし、オートフォーカッサーはZWO社の「EAF」しか対応していません。せめて「ZWO ASI 2600MC DUO カメラ」に対応してくれればと思っております。
 
まだ「ステラショット3」に対応していない「ZWO ASI 2600MC DUO」です。
 
 「高橋製作所のTOA130S」での撮影なら「ZWO ASI 2600MC DUO」を使っても「ZWO ASI AIR Plus-256G」と、同社の電動フォーカッサー「EAF」の連携ですべての操作が出来ますので、当面はこの組み合わせがベストだと思います。
 
 問題は「高橋製作所のμ25CRS」での使用の場合です。この鏡筒には「バイナリー ホログラム アポイタザー」を装着しましたので、スパイダーによる回折光があまり出なくなりました。その結果、撮影にはとても良いのですが、ピント出しにかなりの時間をかける事になりました。
 
「μ250CRS」には、スパイダーに「バイナリー ホログラム アポイタザー」を装着しています。
 
 このため「高橋製作所のμ25CRS」と「ステラショット3」をコンビで、フルに使うのには「Canon EOS 6D HKIR改」を使うしかありません。「SEO Cooled 6D」が元気な時には、フィルターワークが使えましたし、冷却カメラだったので、ノイズがあまり出ませんでした。
 「Canon EOS 6D HKIR改」では、フィルターワークを使う方法を知りません。「EOS 5D Mark Ⅱ SEO改」には、アストロノミックCLSフィルターをはめ込んで使っていましたが、このフィルターは、ちょっとクセがあるので、撮れる対象が少々限られていまいます。
 
「EOS 5D Mark Ⅱ SEO改」に装着した「アストロノミックCLSフィルター」です。
 
 それで、今考えている「μ250CRS」のピント出しですが、ステラショット3ではなく「ZWO ASI AIR Plus-256G」で「Northern Cross 樹脂製トライバーティノフマスク」を使って手動でピントを合わせようと考えています。
 
 これが、今日ポチった「Northern Cross 樹脂製トライバーティノフマスク」です。まだ、これでうまくいくか分かりません。
 
 上記の「バーティノフマスク」を装着すると、こんな風に見えるはずですが・・・
 
 これは、アポタイザーを未装着での、回折像が出た星像です。手動でピントを出すには、こちらの方が便利ではありましたが・・・(あっ、これは、まだピントが出てない状態ですよ。)
 
  以上のような理由から「μ250CRS鏡筒」で撮影する場合は「ZWO ASI AIR Plus」と、上記の「Northern Cross 樹脂製トライバーティノフマスク」でピントを合わせて使うのが、一番安心の様です。
 
 上記の「バーティノフマスク」を使って、実際にピントが出しをした画像です。こんな風に見えますからね。ピントの位置が分かりますよね。