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「ステラショット3」新発売
(まだ、実際の星では使用していません。天気悪すぎ。)
最終記事 2024年9月10日
 
 ●2023年12月13日に「ステラショット3」が発売になりました。予約して「アップグレード版」を早速購入しました。12月13日に、配達に来てもらっていたようですが、当日は、ふたご座流星群の撮影に、岡山県美星町に行っておりましたので、翌日、営業所留めにしてもらって、とりに行きました。
 
届いた「ステラショット3」と「公式ガイドブック」です。
 
 アストロアーツ社さんの、内容をそのまま書きますと・・・
 
「新たにライブスタック機能を搭載し、本格的な電視観望にも対応しました。また電動フォーカサーへの対応や対応カメラの拡充、無線制御の改良、その他の機材の制御対応や星表データの拡充、インターフェイスの改良などにより、さらに使いやすく、さまざまな場面でお使いいただけるようになりました。」とのこと。
 
 直ぐにインストールしましたところ、アップデータの「3.0a」の案内があり、それもインストールしました。2023年12月26日にアップデータ「3.0b」が公開されています。これもインストールしました。
 
 冬場の山陰は、天候が悪くて、まだ実際の星では使用出来ておりません。
 そのため、パソコン画面を見たりしてだけの感想だけを書きます。
 
●元々、星図は日本語表記の上に、詳細な天体まで見られますので、助かっていました。「ステラショット3」では、更に詳しい星図となっておりますので、マイナーな天体も、直感的に、より分かりやすくなりました。
 
これが、実際の「ステラショット3」の画面です。レイアウトが少々変わっています。最初は、少し手間取るところがありましたが、直ぐに慣れました。
 
 画面の右側に設定する箇所が集まっています。「ステラショット2」にはなかった「フィルターホイール」や「フォカッサー」の箇所が追加されています。しかし、現状、対応してるのはZWO社のモノだけです。
 この時のテストは、まだ対応していない「ZWO ASI 2600MC DUO」を使っていますので、撮像カメラが「ZWO ASI 2600MC DUO」のガイドチップのCMOSカメラになっています。
 
画面上部には「望遠鏡」・「カメラ」・「オートガイド」・「ライブスタック」・「オートフォーカス」・「極軸補正」の項目が並びます。
 
●「ステラナビゲーターVer.12」からも、連携して自動導入が出来るとのことですが、私はあまり使うことはないと思います。
 
●ライブスタックに対応しています。但し、私は、観望会的なシチュエーションでのライブスタックは、恐らく「ZWO ASI AIR Plus」と「i Pad Air」で行うと思いますので、使う機会はあまりないと思います。
 
●オートフォーカスに対応していますが、少なくとも現時点では、ZWO社の「EAF」なる電動フォーカッサーにしか、対応してません。期待している「μ250CRS」の「Focus Infinity」には対応していません。今後、対応してもらえるのでしょうか?まあ、これは、現在、高橋製作所が、諸事情で「μ250CRS」も含めて「Focus Infinity」機能がある望遠鏡は製造中止中ですので、対応はかなり期待薄です。とても残念。
 
アストロアーツさんの説明動画から、がめたオートフォーカスの画面です。個人的には、この様なグラフではなく、Vカーブの方が分かりやすい気がします。これは、特許とかの問題ですかねぇ?
 
これは「高橋製作所のμ250CRS」のセミオートフォーカス「FocusI Infinity」をSEO Cooled 6Dでピント出しした時のものです。このVカーブの方が、個人的には分かりやすいと思います。まだ、評価を出すには早すぎますけどね。
 
●対応している撮像カメラは、かなり増えましたが、私の持っている「ZWO ASI 2600MC DUO」には、現状対応しておりません。この理由は、このCMOSカメラが品薄で、代理店の協力がないとテストが出来ないとのことでした。そのうち、対応してくれると期待しています。うーむ、こんなことなら、ガイドチップ無しの「ZWO ASI 2600MC Pro」の方を購入して、オフアキシスガイダーを構築した方が良かったかも知れません。デュアルバンドフィルターのNBZを使うことが多いのですが、ガイドチップからのオートガイドですと、空の状況が悪かったり、星が少ないエリアですと、旨くオートガイドが出来ないことがあるからです。
 
●これまで「自動導入補正」と言われていた名称が「プレートソルビング」に変わりました。こちらの方が一般的な名称だからでしょう。
 
●北極星が見えない場所でも、極軸セッティングには「スーパー・ポーラー・アライメント」機能を使えばセッティングが行えます。これが、改良されておりまして、とても分かりやすくなっております。私は「ステラショット2」でも、この機能を使っていましたが、イマイチ理解出来ていなく、自己流で行っていました。今回の改良で、ちゃんとした使い方が出来ると思います。
 
全天のうち、グレーの箇所の位置をクリックすると、測定が開始出来ます。ベランダから等で視界が限られている時でも、星が出ていると思われる位置で開始ポイントをクリックすれば、その位置から測定をしてくれますので、直感的に分かりやすくなりました。
 
 最後に、2023年12月22日現在、撮像カメラの「ZWO ASI 2600MC DUO」に対応しておりませんし、オートフォーカッサーはZWO社の「EAF」しか対応していません。せめて「ZWO ASI 2600MC DUO カメラ」に対応してくれればと思っております。
 
まだ「ステラショット3」に対応していない「ZWO ASI 2600MC DUO」です。
 
 「高橋製作所のTOA130S」での撮影なら「ZWO ASI 2600MC DUO」を使っても「ZWO ASI AIR Plus-256G」と、同社の電動フォーカッサー「EAF」の連携ですべての操作が出来ますので、当面はこの組み合わせがベストだと思います。
 
 問題は「高橋製作所のμ25CRS」での使用の場合です。この鏡筒には「バイナリー ホログラム アポイタザー」を装着しましたので、スパイダーによる回折光があまり出なくなりました。その結果、撮影にはとても良いのですが、ピント出しにかなりの時間をかける事になりました。
 
「μ250CRS」には、スパイダーに「バイナリー ホログラム アポイタザー」を装着しています。
 
 このため「高橋製作所のμ25CRS」と「ステラショット3」をコンビで、フルに使うのには「Canon EOS 6D HKIR改」を使うしかありません。「SEO Cooled 6D」が元気な時には、フィルターワークが使えましたし、冷却カメラだったので、ノイズがあまり出ませんでした。
 「Canon EOS 6D HKIR改」では、フィルターワークを使う方法を知りません。「EOS 5D Mark Ⅱ SEO改」には、アストロノミックCLSフィルターをはめ込んで使っていましたが、このフィルターは、ちょっとクセがあるので、撮れる対象が少々限られていまいます。
 
「EOS 5D Mark Ⅱ SEO改」に装着した「アストロノミックCLSフィルター」です。
 
 それで、今考えている「μ250CRS」のピント出しですが、ステラショット3ではなく「ZWO ASI AIR Plus-256G」で「Northern Cross 樹脂製トライバーティノフマスク」を使って手動でピントを合わせようと考えています。
 
 これが、今日ポチった「Northern Cross 樹脂製トライバーティノフマスク」です。まだ、これでうまくいくか分かりません。
 
 上記の「バーティノフマスク」を装着すると、こんな風に見えるはずですが・・・
 
 これは、アポタイザーを未装着での、回折像が出た星像です。手動でピントを出すには、こちらの方が便利ではありましたが・・・(あっ、これは、まだピントが出てない状態ですよ。)
 
  以上のような理由から「μ250CRS鏡筒」で撮影する場合は「ZWO ASI AIR Plus」と、上記の「Northern Cross 樹脂製トライバーティノフマスク」でピントを合わせて使うのが、一番安心の様です。
 
 上記の「バーティノフマスク」を使って、実際にピントが出しをした画像です。こんな風に見えますからね。ピントの位置が分かりますよね。
 

 
 さて、2024年9月4日のことです。「ステラショット3」が3.0hにアップデートしました。これにより、私が持っている「ZWO ASI 2600MC DUO」にようやく対応しました。
 
 そこで、早速テストをしてみました。しかし・・・いろいろな事が・・・
 
 

2024年9月8日(日)
 
 ふと「アストロアーツさん」のHPを見ていましたら「ステラショット3」が、ようやく「ZWO ASI 2600MC DUO」に対応していたことが分かりました。それも、9月4日に「ステラショット3.0 h」のアップデートが公開されていたのです。アホぢゃ。全く気がついていませんでした。
 

 薄黄色に塗ったところに「2600MC DUO」にも対応していることが書かれています。
 その他にも【プレートマッチングを高速化するとともにその成功率を向上させたことで、天体撮影の効率が大きく改善されました。またオートガイド機能は、実際の夜空の下での長時間にわたるテストと修正により安定性が大きく向上しています。】げな。エエじゃん、エエじゃん。
 尚、オートフォーカスは「ZWO社のEAF」の他、「MoonLite」に、△印で対応とのことです。これって、ジズコさんが扱っているフォーカッサーのことかな?高橋の「Focus Infinity」の対応は、やはり無理でしょうかねぇ?これは、トライバーティノフマスクを使えば、手動でピントが出るので、まあ、エエッかちゅー話です。
 

ようやく、この「ZWO ASI 2600MC DUO」なる、冷却CMOSカメラに「ステラショット3」が対応してくれました。ありがたやー。
 
 「ZWO ASI AIR Plus」を使い始めてからは「iPad Air」から、オートフォーカス、極軸セッティング、自動導入、撮影のすべてが出来るので、パソコンを出すことは、ほぼ無くなりました。
 しかし「ZWO ASI AIR Plus」の星図機能「SkyAtlas」は、頭の悪いアホ衛門には、ちと分かりづらいのです。予め、今日はこの天体を撮るぞぉーと調べておけば良いのですが、それでも、雲がわいてきたりすると、急遽、撮る対象が変わってしまいますしね。そんな時は「ステラショット3」の星図は、実に分かりやすいのです。マイナーな天体も沢山載っていますし、何せ日本語表記ですからね。
 
 既にお亡くなりになった「SEO Cooled 6D(冷却Canon EOS 6Dなる、天体専用改造冷却デジイチ)」をメインで使っていた時は、ほぼステラショットで撮影していました。素晴らしいソフトですが、問題と言ったら何ですが、パソコンを使わないといけないところでしょうか?パソコンを使うと、結構電気を食うのですよ。
 近く、このアップデートした「ステラショット3」と「ZWO ASI 2600MC DUO」での撮影もテストしてみたいところです。
 余談ですが「GearBox」は、個人的には、単にケーブルを少しまとめるだけのものだと思っていますので、ほぼ使っていません。有線の方が、確実ですし。(メーカーさん及び開発者の皆さんには、大変失礼な発言ですね。)

 

 2024年9月9日(月)
 
接続だけのテストしたのですがこれが、全くダメでした。
 そもそも、パソコン経由での撮影は、超久しぶりだったので、あれっ?ケーブルはどれだったけ?
 接続はこれで良かったのか?と、ドタバタでした。結局、ケーブルをアホほど繋ぐことになりました。
 更に、Windows11ノートパソコンでは、COMポートが見つかりませんとアラートが出てしまいます。ネットで検索して、いろいろやってみたのですが、まだ解決していません。
 何でも、Windows11でレガシー・ハードウェアの追加】が必要みたいですが、何度やってみてもダメでした。
 
 そこで、Windows10ノートパソコンでテストしたところ、赤道儀や、ガイドCMOSカメラは認識するようになったのですが、やはり「ZWO 2600MC DUO」しません。ドライバーを再インストールしてみたのですが認識しません。「ZWO SDK v1.33」の問題かも知れません。
 以前、海外のネット検索して、SDKを手動で入れ換えたんですが 何ででしょう?ASCOM経由でのテストはまだしておりませんが、マジでグレそうになりました。
 
2024年9月10日(火)
 
昨晩失敗こいた「ZWO ASI 2600MC DUO」と「ステラショット3.0h」の接続に再度チャレンジしました。
 しかし、頭が腐っているアホ衛門には、かなりの難解の課題でした。
 すあああああす、Windows10ノートパソコンは、昨晩は、何をやっても「ZWO ASI 2600MC DUO」の接続が出来なかったのですが、何でか知らんけど、今日は、自分で復活しやがりました。おのれ、ワシをなめとんのか。蟄居閉門を申し渡す。お家取り潰しぢゃ。アホンダラ、アホンダラ。
 

勝手に?復活して、接続出来た、Windows10ノートパソコンの画面です。昨日は、ケーブルの確認や、ドラバーの再インストールなんぞ、ありとあらゆる事をしても、繋がらなかったのにぃー。
 
 ですが、Windows11ノートパソコンからの接続はまるで、ダメ男君のままです。デバイスマネージャーから「非表示のデバイスの表示」を行ってから、何やかんやしていましたら、COM3のポートが出て来ました。よっしゃー、やったべぇ。とおもったものの「ステラショット3.0h」では、そのCOMポートを認識しません。
 

やっと「COMとLPT」の表示が出て来たのですが「マルチポート通信ポート」に接続していること自体がおかしいのですが、それらしい項目が出て来ません。
 

何やかんやしていたら、最初はとりあえず出ていたCOM3ポートの表示すら消えて、赤道が接続出来なくなりました。
 
 ほとんど、諦めて頃です。もしやして・・・高橋製作所の赤道儀は「USBシリアル変換ケーブル」を使わないと、赤道儀をパソコンが認識しないのですが、このドライバーがインストールしていないんじゃないかと、思いました。
 そこで、ELECOMのHPからそのドライバーをインストールしましたところ、すべてを認識しました。(フォーカッサーは、接続確認忘れ。でも、大丈夫でしょう。)
 

高橋製作所の赤道儀は、質実剛健で、強度も精度も抜群なのですが、電装系の設計が古いままなので「USBシリアル変換ケーブル」が必要になります。
 

 てなことで「ELECOM UC-SGT1 USBシリアル変換ケーブル」のドライバーをインストールしましたところ、すべてが接続出来ました。
 もしかしたらレガシー・ハードウェアの追加】や「非表示のデバイスの表示」をやらなくても、ドライバーさえインストールしておけば、繋がった可能性もあります。知らんけど。
 それにしても「ステラショット」を使うと、接続ケーブルがあり得ない程多く必要になります。しかも、USB3ケーブルは、そんなに長くなかったので、アクティブリピーターケーブルも必要になります。
 
 結論です。アホ衛門は、完全にアホでしたとさ。めでたし、めでたし。
 実際の撮影は、まだ行っておりません。後は、天候次第です。