2023年8月30日(水)
  
 このところ、身体がとーってもダルいのですよ。前にも書きましたが、7月24日に、大山登山をした後、変な格好で寝ていたらしく、右手橈骨神経麻痺になりました。その頃から、身体がアホ程ダルくなりました。原因は、この酷暑による夏バテか、あるいは、常時エアコンをかけているので、その影響もあるのかと思います。
 
 しかああああし、そんなことではアッカーンと、登山を再開することにしました。
 昨晩の天体写真撮影のこともあり、起床は午前7時半。いつもの事ながら、身体が超ダルい。それでも、朝食をとり、シャワーを浴びると、何とか回復してきました。
 てな事で、出発はかなり遅くなってしまいました。はっきりとは覚えていませんが、午前10時頃だったかも知れません。
 車のナビは、大山夏山登山道に近い、博労座をセットしてスタートしました。しかし、スタートしてしばらくしてから、急に考えが変わりました。「こんな時間から大山登山は、ヤバいぞ。」てな事で、急遽、山陰のマッターホルンとも呼ばれている烏ヶ山登山をすることにしました。
 
 鳥取県の奥大山にある鏡ヶ成に着きました。と、車のフロントグラスに、霧雨の様な雨粒が・・・そう言えば、来る途中の道路も、結構濡れていたところがあったな。
 車から降りて、登山の用意をしようとしました。と、その途端、霧雨は、更にひどくなってきました。「これは、やばい。」と思い、登山を中止することにしました。
 「ん?天気予報は、こんな早い時間から崩れるとは言っていなかったぞ。それに、雨まで降るとは言っていなかったぞぉ。」
 少しだけ待っていると、雨はやみ始めました。「よっしゃー、登山開始ぢゃ。」
 
 登山開始は午前11時7分のこと。おっせー。超おっせー。一番暑い時間帯に登ることになるんじゃないか!!
 

 

これが、鏡ヶ成キャンプ場の目の前にある登山道入り口です。新小屋峠からのルートもあり、そちらの方が少し楽なのですが、このルートで登るのは、言ってみればリベンジなのです。
 
 それにしても、身体がダルいな。こんな状態で登れるのか?まあ、ダメなら途中で引き返すか。そんな感じで登山開始です。
 登山道は、雨で濡れており、かなり滑りやすい状態になっています。黒い粘土の道で、木の根があちこちあって、かなり滑りやすいのです。更に、上の方に行けば、更に滑りやすい岩場が現れます。今日の状況では、かなり慎重に歩かないと危ないと肝に銘じます。
 

しばらく歩くと、左折します。しかし、私が覚えている登山道は、このようにクマ笹が生い茂り、全く道が分からなくなっています。登山道を示す赤いテープも見当たりません。初めて来る人なら、この道は絶対分からないでしょうね。
 

 木を伐採するためでしょうか。重機が入って作られた広い道が現れます。しかし、こいつがやっかいなのです。以前のルートが頭にすり込まれている、私にとっては、返って道を間違える元なのです。
 
 「あ、あれぇー?」前回通ったルートが分からなくなりました。仕方なく、重機が入って出来た広い道を歩きます。赤いテープがあちこちに付いているので、もしかしたら、こっちにルートを変更されたんだと思いました。
 しかし、しばらく歩くと、突然赤いテープが消えました。あちこち、赤いテープを探します。「あれ?あっちにテープがあるぞぉ。」そんなことを繰り返しまして、右往左往しました。何とか、本来の登山道に戻れましたが、恐らく10分程タイムロスしたと思います。一瞬、引き返そうと思ったぞぉ。「この、バカチンがぁー!」
 

目印ににしている2本の木があるところに着きました。ここまで42分23秒程かかってしまいました。若い頃は、確か25分少々で着いていた記憶があったんだけどな。
 

息も絶え絶えに、ザイルがある場所まで着きました。この直ぐ上に、勝手に「一枚岩」と名付けた大きな岩があります。
 

何とか、南峰が見える場所に着きました。12時33分のことです。
 

「新小屋峠別れ」の標識があるところに到着です。この右に新小屋峠ルートがあります。
 

その標識から、わずか2m程先に「ヒカル岩」があります。以前、流れていたCM、サントリー 天然水『水の山行ってきた 奥大山』篇で、「宇多田ヒカル さん」が腰掛けていた岩です。
 

 しかし、この後がチト怖くなります。南峰の山頂の手前は、岩場あります。現在の体調で、しかも、濡れた岩場を登るのは、チト怖かったです。この写真では、傾斜が分かりづらいので、まるで怖く感じないとおもいますが、結構怖いんですよ。
 

 南峰からは、一端下りになります。この場所からは、北峰(烏ヶ山の山頂、1.448m)が綺麗に見えます。ちょっとガスが出てきて、後方の大山南壁は見えませんでしたが・・・
 
 北峰(烏ヶ山山頂)の手前にも岩場があります。今回は写真を撮り忘れたので、6月9日に撮った写真をアップします。
 

6月9日に撮った、山頂手前の岩場です。この写真からでは、全く怖く感じませんよね。実は、この下に岩場があるのです。ご婦人の方が「私は、登れない。」と言われました。そこで、ご主人が、ザックを受け取り、身軽になったところで何とか登頂されました。
 

登頂タイムは、1時間49分55秒程でした。どえりゃー遅いタイムです。しかし、この体調で、しかも、アホ程滑りやすい状態でしたし、途中で道に迷って10分程時間をロスしたことを考えれば、立派なものです。と、自分を慰めましょう。
 

この大岩の裏側に行きますと、平らな岩が現れます。ここからは、晴れていれば、大山南壁と東壁がとても綺麗に見えるんですがね。でも、今日はガスが出てきてまるで見えませんでした。
 
 ちょっとだけ休憩しただけで下山開始です。とにかく滑りやすいので、慎重に慎重を期してくだります。一瞬、新小屋峠ルートの方が安全で、道に迷うことがないだろうと、そっちから下山することも考えましたが「えーい、リベンジぢゃ。同じルートを下るぞぉ。」と。
 

 下りの岩場で、右足を曲げて、踏ん張っていたら、右足に激痛が!!やっちまったかー。肉離れだったら、下山出来ないかもしれないぞぉ。結局、つっただけでした。
 でも、米子市へ引っ越しする時、熱中症で、何時間も、両手両足がつりまくって激痛の雨嵐だったことを思い出して、実に焦りましたね。(VRoid Studioでモデルを作り、岩場を合成したものです。)
 

「新小屋峠別れ」の標識が見えてきました。標識の少し手前に「ヒカル岩」がありますが、この角度だと、どれが「ヒカル岩」か分かりませんね。
 

「ヒカル岩」の位置関係は、こんなんです。新小屋峠別れの標識のわずか2m程上にあります。
 

「ヒカル岩」で自撮りです。うーむ、この角度ではCMとは全く違う場所の様に見えますね。次回は、ちっちゃな三脚か、自撮り棒を買って登りますか?
 

 ところで、山頂近くで、こんな花が咲いていました。メシベとオシベが長いな。「まさか、これが、ダイセンクワガタ?でも、小さすぎるな。」Googleレンズで調べると「ホツツジ」と出てきました。やっぱ、違ったか?よく見たら、花びらの形がまるで違いまんがな。
 

今回の登山では、クマザサが生い茂りまくっていました。背丈より高い箇所も何度もありました。また、登山道が大変見づらい状態の場所もありました。しばらく登っていないうちに、えらい伸びたもんだねぇ。アホ衛門は、雨に降られたのかと思う程、髪の毛も汗でべっちょり濡れています。
 

 岩は、苔むしてアホ程滑りやすくなっています。道も、ツルツルです。
 途中で、何度も滑って転けそうになりました。烏ヶ山登山道の怖いところは、明らかに滑りやすいと思われるところだけではなく「えっ、何でこんな所で滑ったんだ。」てな場所でもツルーッと滑るところです。
 従って、下山は、上り以上にスピードが出ません。と言うのか「もっとスピードを落とせ。今のスピードでは危ない。」と、脳が自己防衛のために、身体にそんな信号を送っている感じでした。自分では、そこまで疲労していないし、膝も多少痛いのですが、激痛と言う程ではなかったので、もっと早く歩けると思っていたのにです。こんな気持ちは初めて味わいました。
 

クマザサで登山道が見えないところで、道の凹凸で足下をとられて、転けそうになりました。また、何でもないところで、ツルーと滑って転けそうになりました。どっちも、手をついて、ギリギリ服は汚れませんでしたが、ホンマ危なかったわー。(Poser8でモデルを作成して、合成。もう、背中から滑る寸前でした。}
 

登山開始からしばらくして、道に迷ったので、かなり慎重になっていました。と、こんな標識がありました。「歩道」って書いてあるじゃないかよ。登山中は全く気がつきませんでした。
 

登山道を示す、赤いテープも、今度は間違いなく確認出来ました。何故、登山中に道に迷ったのか分からなくなりました。
 

 で、下山タイムは?1時間55分過ぎぢゃがな。ぐぇー!登山タイムより遅いがな。まあ、橈骨神経麻痺も完治していない状態で、よく登って下ってきました。
 しかし、驚いたのは、平日の、こんな時間だったとは言え、全く、他のクライマーに会わなかったことです。こんなの初めてです。「何て日だー!!」
 

山を下ると、旧レストハウス(現在は、新しい建物が出来ているので、ここは閉鎖。)で、安いエナジードリンクを飲みました。登山の歳は、家で作ったルイボスティーを飲んでいましたが、やはり、甘いものが欲しくなりますからね。ちなみに、「塩分チャージタブレッツ」なるキャンディの様なもので塩分補給をしました。これには、塩分の他、カリウムとクエン酸もはいっており、結構うまいのです。
 近くのトイレで、下着も含めて、着替えをしました。もうアホ程、汗をかきましたからね。
 

登ってきた烏ヶ山を見ました。よくぞ登ったものだと、自分を撫で撫でしましsた。(するか!!)
 

鏡ヶ成から、象山を見ました。すっかり、夏色になっていました。
 

「あっ!マツムシソウが咲いておるがな。」えー、もうそんな季節になったんだ。
 
 帰宅してから、体重を計ってみました。水分はある程度とっていましたが、昼飯も食べていない状態で測定しましたので、一時的にせよ、ここ何十年間で最軽量の58.4kgになっていました。記録をちゃんと取り始めから、一番体重が重かったのが、昨年の4月4日の70.7kgでしたから、12.3kgも減っていることになります。しかし、この年で、これだけ体重が減ると、スリムになったと言うより、しぼんだ感じなってしまいますね。いとをかし。
 
 それから、天候が崩れる予報だったので、ベランダに置いていた望遠鏡を部屋に撤収しました。右手の麻痺が完治していないので、ちょっと怖かったです。
 
 と、ふと気がつくとネジが1本落ちていました。何だ、このネジ?前部のパーツを確認してみましたが、分かりません。
 

これがそのネジです。何やかんや探しておりましたら、ほぼ確定できました。
 

多分、矢印のところのネジではないかと。2本ネジが付いておりましたので、ここでは無いと思っていたのですが、ネジが付いていないネジ穴が1個あったのです。しかし、他のネジより何か短いぞ。合っているのか?