2023年8月9日(水)
 
 相変わらず、体調は悪いし、膝の違和感も解消していません。しかし、最悪の状況ではありません。更に、台風6号や台風7号のことも考えると、今日を逃したら大山登山は、しばらく出来ないと思えてきました。
 
 アラームを6時にセットして起床しました。最近、悪夢というか、仕事のシーンが出てくる、とてもストレスがかかる夢を見ることが多くなりました。時間軸や、登場人物は、何か無茶苦茶な設定です。「えーい、何でそんなことで俺が怒られているんだ!!」と夢の中で大いに苛立っているのです。
 そんなストレスの中、何やかんやしていると、スタートが遅れました。午前9時頃に、車を走らせました。
 そして、大山の「南河原駐車場」に車を停めました。平日ですし、天気があまり良くないので、難なく車を停めることが出来ました。日曜日何ぞですと、どうかすると午前6時位に行かないと満車になっていることもあるとか。
 余談ですが、この場所までは、片道20km程度の距離です。金のないアホ衛門にはありがたい近さです。
 

 時計の表示とはチト違いますが、実際には9時45分に夏山登山道から登山開始です。本日は、ガスがかなりかかっていたので、Nikon D850は、車の中に置いていくことと致しました。実は、これが登頂タイムに大きく影響することを、この時は分かっていませんでした。
 
 1合目の写真の写真は撮り忘れました。でも、10分20秒程かかっています。いやー、チト遅いんじゃねっ?今回も、途中で引き返す事になるのかな?まあ、それもいた仕方がないと覚悟して、登山を続けることとしました。
 

2合目には10時6分に着きました。21分38秒かかったことになります。
 

 10時16分に3合目に着きました。31分25秒かかっています。割と良いペースで登れていますぞぉ。前回の登山では、この3合目にも着かず退却したので、チト嬉しかったです。
 記憶が定かではないのですが、ダックスフンドを連れた下山者がおられました。シャコタンの身体では、大きな階段を下る時、お腹を擦ってしまわないかと心配になりました。
 

10時25分、4合目に到着。40分43秒かかっています。1合目につき10分程で登れています。意外に、調子エエんでないのぉ?
 

10時35分に、5合目に到着しました。50分36秒かかりました。あれっ?何か良いペースだどぉ。不思議だな、体調悪いのに。(Nikon D850を持ってこなかった事が原因の一つだと思います。)
 

10時49分に6合目避難小屋に着きました。1時間4分47秒程かかっています。かなりガスがかかっています。ここで、3分弱休憩をとり、持ってきた麦茶を飲み、塩キャンディを食しました。
 

11時2分に7合目に到着しました。1時間17分42秒かかっています。この辺りは、ガレていますし、勾配が一番急になります。あー、しんど。
 

 11時22分、ようやく8合目に到着しました。1時間37分23秒かかっています。この後、木道が現れます。何かエエペースだじょー!!でも、ガスがかかって風景はさっぱりです。体力回復のために登っている私には、この天気はむしろ好都合です。暑さが軽減しますからね。
 木道を歩いていると、石室との分岐点辺りで、お子様連れのパーティに会いました。石室の方も気にされていましたので、いつもの、いらんお節介が始まります。
 「あっ、そっちは石室(いしむろ)があるんですよ。」「えっ?石室って何ですか?」「コンクリートと石で出来た、小さな避難小屋ですよ。」すると「ふーん・・・」みたいな反応でした。まあ、そうでしょうね。
 

11時40分に9合目到着です。1時間45分28秒かかっています。いつもは、このあたりでは、時間との闘い、体力との闘いでしたので、この9合目の標識は撮った事がありませんでした。
 

9合目で、この花を見つけました。ガスっていたのと、眼鏡が汗の飛沫で汚れていたので、詳細が分かりません。しかし、花の形から「ダイセンクワガタ」と思い込んでいました。ようやく会えたとヌカ喜びをしていました。
 

 ようやく「山頂ステージ」なる場所に到着しました。この時間、誰もおられませんでした。辺りはガスで覆われ、台風の遠い影響なのか、猛烈な風が吹いていました。ペットボトルの麦茶を飲もうとしたら、右手の橈骨神経麻痺はもあって、飛ばされそうになりました。従って、少ししか飲めませんでした。ペットボトルの蓋を開けいると、猛烈な風のため音が共鳴?して「ボォー!!」と言う音がします。
 ちなみに、大山の山頂小屋を左側の木道がなくなっていました。その代わり、資材が置いてあります。「そう言えば、小屋の右側に新しい木道を作っていたな。」しかし、今更引き返す力がなく、その道を歩いてしまいました。山頂ステージのよじ登ってから、初めて気がつきました。「新しい木道を作っているので、通行止めです。」みたいな看板があったのです。確かに木道の分岐点には、何やら文字が書いてありましたが、文字が小さいうえ、ガスのせいで、よく読み取ることが出来ませんでした。ご免ちゃい。
 

7月24日の工事の時の写真です。小屋の工事なのかと思っていたら、どうやら、新しい木道設置の工事でした。この木道が完成後に、今まで通っていた老朽化した木道の方も、再度設置する工事が始まるのだと思います。(つまり、山頂小屋周りに2つの木道が出来ると言うことでしょう。)
 

ちなみみに、登頂タイムは、1時間53分45秒弱でした。退職してからは、最速タイムです。これなら、近く1時間40分台で登れるかも知れないぞって、ほくそ笑んでいました。しかし、この後、悲劇が・・・
 
 風が強すぎたのと、風景も見えないので、ちょっとだけ休憩しただけで下山開始です。今度は、正規の木道を歩きました。
 山頂小屋を過ぎた後、後ろで気配がします。すると、いつの間にか、女性がおられました。「えっ、今日って山頂小屋は、営業していたんですか?」と尋ねました。「ええ。営業していましたよ。」と。小屋から出て来られたので、気がつかなかったのです。
 実は、この女性とは、行者コースを通って、ずっと一緒に下山することになったのです。しかし、この時点では、そんなことは一欠片も思っていませんでした。
 

アホゲにも「これは多分、大山固有種のダイセンクワガタだと思います。100%そうだとは言えませんが。」と案内します。その女性は「フウロウソウだと思っていました。アルプス何ぞでは、ハクサンフウロウってありますよね。」と。帰宅してから、パソコンで拡大して見たら私が間違っている事が分かりました。とってもはずい。どう見ても「ダイセンクワガタ」のメシベやオシの形が異なる形でした。またもやってもうた、知ったかぶり。いっぺん死ぬか?
 
 6合目まで一気に下りました。

 

ここでは、沢山の人が休憩していました。外国の方も。外国人のパーティの若者は、ずっと電話をしていました。
 しばらくすると、すんごい体格の女性が2人登って来られました。身長は180cm以上はありそうでした。幅もあったのですが、筋肉もバリバリ付いている感じです。何かのアスリートかも知れませんね。更に、一人はロケットおっぱいの爆乳でした。実際、何かのアスリートだとしたら、こんな体格の人達に、日本人はそう簡単に対抗できませんよね。
 
 ところで休憩中のパーティの中で、傑作な女性2人がおられました。登山している時に、抜いた人達でした。ワンちゃんを1匹ずつ連れておられましたよ。後ろ向きの年配の女性の話がとてもおもしろかったです。年金生活や、更年期障害の話等々。その話しっぷりが、何かとってもすごかったですよ。
 黒いワンちゃんは、結構なおばあちゃん犬だそうです。茶色の犬もおっちゃん犬だそうです。普段は、エアコンの効いた部屋で生活しているので、疲労と暑さで、地面にへたり込んでいます。「そろそろ登るよっと。」リードを引っ張っても、へたり込んで動こうとしません。しかし、いつものことなのでしょう?そのままリードを引いて地面を引きずって動かしました。すると、ワンちゃんは、ようやく歩き出しました。そのシーンがあまりにも面白くて、外国の方も含めて大爆笑でした。
 その外国人の方は、皆タンクトップと半ズボンスタイルでした。「山頂は、寒いですよ。」みたいな事を、片言の英語で伝えますと「サンキュー」と言って登っていかれました。
 

その傑作?の、お2人と、2匹のワンちゃん達です。
 
 この時間、この辺りからは、大山北壁の天辺は見えませんが、大体は見え始めていました。ああ、何たるちーや。もっと早く晴れてよ。
 
 ところで、山頂から一緒に下山してきた女性と、行者コースを一緒に下ることに相成りました。
 最近は、引きこもりジジイと化していましたので、人とお話が出来るのが、とても幸せなことでしたね。
 この女性ですが、東京から来られたのだそうです。初めは、レンタカーを借りて友人と一緒に行動されていたのですが、彼女だけが、登山をしたいというので別行動になったのだそうです。
 
 しかし、6合目からの下りで悲劇が起こります。私の左膝に激痛が走り始めましたのです。げっ、7月24日と同じぢゃないか?!これはヤバいぞ。否、ヤバすぎるぞぉ。そこで、途中から、彼女に先に行ってもらうことにしました。一時、彼女とかなり距離を離されましたが、彼女がスピードを落としてくれたのだと思います。また、私の膝の痛みが、若干緩和されたこともあり、結局は一緒に歩くことになりました。
 ようやく「大神山神社 奥宮」に着きました。実は、彼女は、昨日、ここまでは散策に来ていたのだそうです。
 と、子供連れの家族がおられました。「○○に行きたいんですが、どの位かかりますか?」と聞かれました。「えっ?○○って場所は分かりません。」と言うと、彼女は事前にいろいろと調べまくっていて「ほら、さっき歩いていた、大山北壁が綺麗に見える元谷の事ですよ。」おい、おい、私より詳しいじゃないかよ。
 「多分、登りで30分、下りだともう少し早いと思いますよ。」と彼女。と、そのお父さんは「往復で1時間か・・・」と唸ります。子供達は「お腹減った。まだお昼ご飯食べてないんだよ。」と嫌がります。「それなら、下る途中に金門という場所がありますから、そっちに行かれたら如何でしょう。大山北壁が綺麗ですよ。」とご案内しました。すると「そっちにしよかと。」とお父さん。
 
  「大神山神社 奥宮」からは、大きな石の階段がしばらく続きます。膝を痛めている私には、地獄の階段です。
  そんな時、ふと彼女に聞いてみました。「もしかしたら、学校の先生ですか?」と、一瞬彼女は沈黙。「あれっ?聞いちゃいけないことだったのかな?」
 一端間があった後「そうです。でも、何で分かったのですか?」「うーむ、具体的なことはないのですが、何か雰囲気とかですかね。うちの母親も姉も教師だったこともあるので・・・」
  それから「金門」に一緒に行きました。「昨日、行こうと思ったのですが、分からなかったので・・・」と彼女。
 南河原駐車場の分岐でお別れです。彼女は、豪円山のどこかで、お風呂に入って、その後バスで移動するのだそうです。そして、明日は、隠岐の島に渡るのだそうです。(台風の影響が心配ですね。大型のフェリーなら、多少のシケでも運行しますが、高速艇はダメです。こいつは時速70km/hで海面の上を飛ぶように走っていますからね。)今回のルートは前から行ってみたいと思っていたとのことでした。「また、北アルプスのどこかでお会いできたら良いですね。」と彼女。「いやー、膝がこんな調子ですから、アルプス登山は無理かも知れませんよ。」と、苦笑いです。「記念に一緒に写真撮らせて下さい。」と言われました。「こんなジジイと一緒で良いんですか?」と照れながらも写真を撮って頂きました。(彼女のiPhoneの自撮り。しかし、その他の写真は、今時珍しいコンデジで撮っておられました。)
 それにしても、人と話せることが、こんなに楽しい事だったのかと、改めて思った1日でした。
 で、下山タイムは・・・2時間と27分程。ドヒャー、ドエライ遅さ。
 南河原駐車場のトイレで着替えてから、車を走らせました。米子市の隣の、島根県安来市の、安いガソリンスタンドまで行き、満タンにしました。どぇぇぇぇー、安さが売りのガソリンスタンドなのに、1L、176円になっとるがな。岸田総理様、援助金を復活させて頂戴ませませ♪(by さだ まさし氏)
 

 帰宅すると、相変わらず、ペットボトルが気圧差で凹んでいました。
 あー、膝痛てぇーよ。更に右手橈骨神経麻痺がぶり返して、パソコンのキーボードがうまく打てねーよ。マジ、グレるわー。
 ところで、今回の自分頑張りのご褒美にと、久しぶりにコンビニに寄って「冷麺」、「アイスクリーム2個」、「かなり安い炭酸飲料水1本」を買って帰り、一気に食しました。あー、うまかった。