自宅マンションのベランダで撮ったSWAT-200。(限定10色のオレンジ色)写真は、三脚がジッツォ、三脚に取り付けている雲台はマンフロットのジュニアギアヘッド、カメラを取り付けているのが、ベルボンの自由雲台。実際の撮影では、この組み合わせでは使わないと思います。多分。極軸望遠鏡は在庫切れだったので、TOAST-Pro用のものを使っています。取り付けステーが赤い。ちょっと色のバランスが悪いですねぇ。
このSWAT-200は結構売れているのだそうですよ。先日テストした後、電源コードを外すのを忘れておりました。当然電池は残量無し。でも、これでギアの当たりが出たかも。
これは、持っている機材の中では一番頑丈なシステムとなります。しかし、まだ300mmの10分露出では完全なガイドを体験しておりません。どこがおかしんだろうねぇ。はてー?また、カメラを固定する雲台は、一般の自由雲台ではなく、ジッツォのオフセンターボール自由雲台GH2750だと構図がとりやすいですねぇ。
協定産業大阪店さんのHPに「SWAT-200発売1周年を記念してオレンジカラー」仕様を10台限定発売!しかも、シンプルフォークユニットをプレゼント!」と書いてありました。おまけに「即納」の文字がぁぁぁぁ!私は、その時在庫がないと基本的に買わないと言う変な性癖の持ち主。逆に言うと、在庫があると買ってしまうのです。むむむ、触手が動くぅぅ。まあ、でも、見るだけにしとこ。見るだけだよ、見るだけだよ。
しかし、店に入ってからしばらくすると、商品をカウンターの上に持ってきていました。ゲロゲロ。完璧な病気だどぉ。だって、残り1個だったんだもーん。誰かアブ衛門を止めたらんかーい!
でも、協栄産業大阪店さんのSさんも悪いんですよ。この限定色の在庫があと1個になったので、午前中、慌ててHPに「即納」と書き込んだのだそうです。その後、私に向かって強い念を多分送ったのだと思います。超能力者かぁぁぁぁ?それに「ポタ赤評論家のアブ衛門さんは、やっぱし、ぜーぶん揃えておかないと!」と、以前より徐々に洗脳されていましたからねぇ。おそるべし、教祖様?(笑い)
前にも書いていますが、同じタイプのポタ赤は、トースト・テクノロジーTOAST-Proは所有しています。きちんとしたテストができていませんが、まだ思った程の成果が上がっていません。なら、どうして、きちんとテストしてから新しい物を買わないのぉって思われますよねぇ。それは、細部に渡ってTOAST-Proとは、随所に異なる点があることを知っているからです。言い訳、言い訳。
TOAST-Proと比較してみると、SWAT-200はちょっと小さいサイズです。あららら?同じサイズかと思っていたのに、まずこれが最初の驚きでした。また、TOAST-Proは重さが1.5kgで電源は6Vであるのに対してSWAT-200 は重さが1.4kgで電源は9Vになります。(基本単三電池を使用)
SWAT-200の方が良いと思うところは沢山あります。SWAT-200は、追尾機能の項目に、「恒星時追尾、太陽追尾(平均速度)/(兼)低空補正、月追尾(平均速度)、対恒星時2/3倍速、対恒星時±22倍速 北半球・南半球対応」と書いてあります。この「対恒星時±22倍速」は何の意味があるのかと思っていましたが、ギアの当たりを出すためにも有効な手段だと思います。なにより、極軸とターンテーブルの固定能力が高そうなところが良いと思います。この手の構造の赤道儀は、この固定能力に問題があると、いくらギアやモーターの精度があっても意味がないのです。以前スカイメモRを手放したのも、この辺りに不安があったからです。(後で検証したら、TOAST-Proと構造的にはあまり変わらないことが判明。おほほ。アホか。)
ちょっと残念な点もあります。SWAT-200は、本体に「35度に傾けた三脚取り付け台座」なるものが、取って付けたようにあることです。これは、無駄な構造であり、運搬にも邪魔になりそうです。私の勝手な推測ですが、TOAST-Proのみが本体の底の部分を35度にカットする設計になっているのは、特許の問題かも知れません。
余談ですが、今回、極軸望遠鏡は在庫切れでした。「北極星のぞき穴」があるので、焦点距離の短いレンズなら何とかなるかもしれません。しかし、経験上、極軸望遠鏡の重要性は知っていましたのでで正直困っていました。
しかし、TOAST-Proの極軸望遠鏡及び、取り付けステーがそのまま使えることが分かりましたので一安心でした。本体がオレンジ色なのに、極軸望遠鏡の固定用ステーが鮮やかな赤なのはちいとバランスが悪いのですが。メーカー側で案内しているのは、メーカー専用の物と、ビクセン社のポラリエ用の極軸望遠鏡の2個です。専用の物が多く出ているそうです。ま、ポラリエ用のものはでかいですからねぇ。
して、7月7日七夕の夜に、イマイチな空の下、SWAT-200のテストをしてみました。超いい加減なテストです。あまり参考にはならないかも。しかも、上記のシステムで撮ってしまいました。アホか。
それにしても、せっかく整理したはずのポタ赤ですが・・・アストロトラックTT320X、K-ASTECのGF50、TOAST-Proに加えて4台になってしまいました。アブ衛門、完全に壊れているなぁ。
キャノンEOS5MarkⅡにタムロンの28mm〜300mmの300mmを使用。露出10分。このサイズならまともにガイドしているように見えますが、実はそうではなかった。それにしれても、ダストリダクション機能だけでは取り切れないゴミが沢山つくようになっています。それに、ズームレンズだと周辺減光が結構出てしまいますねえ。
上記の写真のピクセル等倍です。意外なことに、星像が日周運動とは直角方向に跳ねてしまっています。ギアの絡み合いの関係でピョーンと跳ねたのかも知れません。(違うかなぁ?)ギアの当たりを出したうえで、各箇所を強く固定する必要性があるのかも知れません。まあ、今回は通常使うシステムでもなかったし、初のテストだったこともあり、この程度の結果になってしまいしました。やはり、テストの積み重ねあるのみですねぇ。撮影後、念のためにチェックすると、一回締めつけたと思ったところが、少し揺み気味でした。何かのはずみで、緩んだのかも知れませんねぇ。
ポタ赤の様に、小型で且つ基本的にはバランスウェートを使わない機材は、ちゃんと慣らし運転をしてギアの当たりを出すことが重要かも知れません。
違いました。各部の固定不足と、シャッターが切れた時のブレの可能性が高いと思われました。(2024年5月25日時点)
★ターンテーブルの固定ネジ意外に、六角レンチで回すネジが3個ありました。これは、ターンテーブルをより強力に締め付けるモノかと思っていたのですが、実はターンテーブルの脱落用のねじでした。締め付けたところネジ穴がなめてしまいました。プラスチック製だったんですねぇ。ご親切なメーカーさんから新しいプラスチックのネジを送って頂きました。
アマチュア天体写真家の西の大御所と言われている、Ryutao氏は、この機材を完璧に使いこなされています。しかし、彼は、ビクセンのポラリエでもちゃんと写真を撮っていますし、他にも、小型であまり精度のないと思われる赤道儀でも、ビッシとした写真を撮ってしまいます。僕ちんみたいなアホには、真似が出来ない芸当です。
2013年9月23日に撮ったもの。EOS5D MarkⅡ タムロンズームレンズ。300mmで5分撮影。流れているように見えますが、実は、収差による星の変形の方が大きいようです。10分露出は、何故か思いっきり流れていました。どこかが緩んでいたかも。
ちなみに、三脚は耐荷重12kgのジッツォのもの。雲台はスリックの大型のものと、ベルボンの大型のものを使用。とにかく、テストが足りません。こんな結果では、メーカーさんにも申し訳ありません。
現在は、 リモートコントローラー RC-01も購入しましたので、M-GENオートガイダーを取り付けられるのですが、まだテストすらしておりません。どーも、すんまそん。
★今では、上位機種の「SWAT-350」が発売されています。ウォームホイールを直径106mm、歯数は210枚まで大径化されています。その結果、質量は2.4kgと重くなりました。
しかし、私の撮影スタイルから考えると、ちょっと合わない機種なのですよ。登山意外ではポタ赤はあまり使いません。従って、触手はほぼ動きません。さすがに金もないし。
★現在は、SWAT-200は発売完了です。圧倒的に上位機機種の「SWAT-350」方の需要が多いからとか。へぇー、そうなんだ。強度、精度とも抜群のSWAT-350に小型の望遠鏡を乗せて撮影している人も多いようですからねぇ。
SWAT-200を、ドイツ型赤道儀風にしてみましたが、先回のテストでは、乾電池の残量が無かったのか、固定撮影状態になっていました。およよ。バル自由雲台ですと、固定能力が低く、ブレが大きく出る用です。
現在は、SWAT-200そのものが終売しておりますし、このドイツ式赤道儀装置も終売しております。その代わりに、別のパーツが発売されています。
★ 2024年5月10日現在、写した星像が、団子状に写るので、Unitec社さんに点検してもらっています。途中経過ですが、ピリオディックモーションは、基準値より良い値が出ているそうです。と言う事は、どこかの固定が悪かったり、バランスが悪いと言うことでしょうか?その点は、結構気を付けてやっていたつもりですが、何か根本的な間違いを起こしているのかも知れません。
点検に出す前には、ドイツ式赤道儀の状態で、バランスを合わせてテストをしました。と言うつつも、トップヘビーですね。しかも、望遠レンズを使う時には、マンフロットのジュニアギア雲台を使うのは良くありませんね。これは、振動を拾ってしまいますからね。
ちょっと過酷な試験をしてみました。重たいNikon D850に、純正のズームレンズで、200mmで撮影。露出は360秒です。この大きさのポタ赤ですから、星像がまん丸になることはないかも知れないと思っていましたが、ギアが跳ねた様に、くさび形の星像になっています。点検から帰ってきたら、再度、バランスや固定を確認してテストをしてみたいと思います。私の何らかのミスの可能性も高いようです。メーカーさん、すみません。
Unitec社さんに、点検してもらいましたら、全く問題ないことが分かりました。機材の固定等が不十分だった可能性が高かったようです。
2024年5月13日に、近くの駐車場で、テストをしてみました。EOS 6D HKIR改に、銀塩時代の古いタムロンのズームレンズの200mmで撮ってみました。ノータッチガイドです。ISO800、露出247秒のピクセル等倍の写真です。少し過酷な条件での撮影ですね。少し星像が流れていますが、星が跳ねた様な状態はなくなりました。(タイマー付きリモンの調子が悪く、頭の中で数を数えて露出しました。240数えた後、少し余分に露出しました。私の体内時計がバッチリ合っていてビッツラでした。)
撮影対象が、あまり高い位置ではありませんので、撮影条件はあまり良くありませんね。極軸も、しっかり合っているかも、少々疑問な状態での撮影です。もう少し、セッティングを改善したら、更に良くなると思います。レンズは、もっと良い物を使わないと、収差の影響も結構もあると思います。Unitec社様、ご迷惑をおかけした詫びと、御礼を申し上げます。
今回のテスト撮影は、こんな状態で行いました。マンフロットジュニアギア雲台を使わずに、K-ASTEC社のXY50を使って、SWAT-200を固定しています。しかし、バランスウエートが、ちと長すぎるなぁ。カメラを固定している、バル自由雲台も、望遠レンズで撮るには貧弱ですね。
2024年月25日に、奥大山エバーランドまでプチ遠征をして、再度テストを行いました。
これまで、イマイチ結果が良くなかったので、今回は、各部分をがっちり固定しました。「SWAT-200」とカメラは、前にテストしていた時に使っていた時のバル雲台(大学時代に買ったもの)より、頑丈なベルボンの大きな自由雲台を使いました。
しかし、なかなか空が暗くなりません。待っていると、まあ、いつもこんな感覚になりますよね。
さて、星野撮影の方ですが、私は、今や、ボンビージジイですので、良いレンズを持っていません。考えた末、カメラは「EOS 6D HKIR改」を使い、レンズは、銀塩時代の17〜40mm F4の中古レンズを使うことにしました。
折角、奥大山エバーランドに来たのですから、大山南壁をバックに星を撮りたいものです。しかし、時期的に、北側には、良い対象がありません。
駐車場から、エッチラホッチラと機材を運んで、草原にあるアスファルトで舗装された道で、機材をセットしました。ジッツォの三脚は、本当は伸ばさない方が良いのですが、まあ、エエッかと、この状態で撮影です。実は、恐らく、これも問題の原因の一つだったかも。また、結果的に不要だった、バラスウェート軸を延長しているので、これも振動の原因になりますね。
奥大山スキー場は、雪不足及び経営難のため、ずっと休止中と聞いておりました。しかし、今回、この建物には、薄い白いカーテンしかしていない状態で、明かりがバンバンとついていますので、その光がダダ漏れです。
鏡ヶ成にある「休暇村奥大山」も、ある時間までは、煌々と明かりが付いています。ここも、薄いカーテンしかしていません。
もしかしたら、防犯上の目的でそうなっているのかも知れませんが、この光のダダ漏れは、天体写真をするものにとっては、頭の痛い問題です。
鏡ヶ成も1977年7月までは、殆ど、明るい街灯などはありませんでした。当時の神戸大学天文研をして「恐怖すら覚える異様な星空」と言わしめた、それは、それは、もの凄い星空が見られたものです。
明かりは、ある程度必要でしょうが、ここまで、辺りを照らしまくる必要があるものでしょうか?まあ、これは、私個人の意見に過ぎませんが。
EOS 6D HKIR改に、古いCanonの17-40mmズームレンズ(F4)を使いました。焦点距離は19mm、ISO400、ケンコーソフトフィルター、露出300秒での写真です。
北斗七星とこぐま座の形が分かりやすい様に、線を入れてみました。
丸く囲んだところに、流星みたいなものが写っています。しかし、とてもゆっくりした動きで、あれ?明るい星が・・・と、思っていたら、ジワッと消えていきました。(どうやら、人工衛星らしいです。)
上記の写真をトリミングしてみました。とても遅く、光り始めと、光終わりが暗いので、ポッと、一瞬光って、ジワッと消えた様に見えました。F4の暗いレンズで写るぐらいですからね。(上記の通り、人工衛星の様です。)
その後、安い昔のタムロンレンズを使ってテストをしてみました。
200mmで、何枚か撮ってみましたが、こんな感じの写真ばかりです。しかし、これは、どう考えてもガイド不良ではありませんね。ちなみに、露出は300秒です。ちと、過酷な条件なのは、初めから処置のうえでのテストです。一応、途中から、ミラーアップ撮影をONにしていましたが、ちゃんと作動していたか、ちょっと疑問が残る雰囲気がありました。(ミラーアップ撮影なら、こんな画像にはなりませんよね。)
今度は、黒い遮蔽物でレンズの前を覆ってからシャッターを切り、数秒後に露出したものです。(筒先開閉法って言いましたっけ?)185秒露出です。(結果的には180秒露出程度になっているかも。)劇的に改善しました。しかし、真ん中のスピカの右斜め上に細いヒゲみたいなものが写っていますが、これも、ブレによるものかも知れません。もっと、テストを繰り返したかったのですが、アホほど寒かったのと、月が昇り始めて、明るくなってきたので、断念しました。(帰りに、少し下った所にある電光掲示板には、10℃の表記がありました。しかし、それより遙かに寒く感じました。初めは、半袖で良いかと思っていましたが、その上から厚手の長袖を着ました。それでも、寒かったので、ジャンパーまで着ましたが、それでも、寒かったです。変な天気。ちなみに、奥大山エバーランドの標高は約800m程度。)
今回のテストの結果、望遠レンズで星が点状に写らなかったのは、シャッターのショックによるブレの可能性が高いことが分かりました。うーむ・・・アホぢゃ。でも、今までは、ひどいのはひどかったのですが、ここまでひどい状態ではなかったんですけどね。
また、以前、撮影に失敗したのは、各部の固定が弱かったことによるものだったと推定されます。特に、自由雲台を使用すると、ブレが大きくなるようでした。完璧にアホぢゃ。
探していたら、68秒露出のモノが出て来ました。やはり、上のヒゲのようなモノは、ブレによるモノかと推察します。
Unitec社さん、まっこち、ごめんちやー!でございます。
帰る頃には、何故か左手がしびれ、頭ももうろうとして、ちとやばかったです。何せ、熟睡が出来ない毎日ですからね。
てなことで、明日は、予定していた登山は止めることにしました。
結局のところ、このポタ赤の優秀な性能を発揮するためには、私が組んでいたシステムでは、ガタを拾ってしまうようです。
ガタが出ないように「マルチ赤緯ブラケット」を使った方が良いようです。
自由雲台は使わずに「新型回転ユニット」を使った方が良いです。
てなことで、望遠レンズを使用する時は、こんな形で使用するのがベストとのことでした。
また、ガイドを始めて直ぐは、精度が出ないため、慣らし運転をする必要があるようです。今回のテストでは、慣らし運転もしていましたが、ガタを拾うことが原因で、ガイド不要になったのだと思われます。