これは、大学時代に(1978年春かな?)今は亡き父親が、何を思ってか援助してくれたので、貯めていた小遣いをプラスして購入したのがこの望遠鏡でした。
口径10cm、F10、引き抜きパイプで、真円度が抜群でした。(ニュートン式反射は、しょっちょう鏡筒を回転させるので、真円度は重要なポイントです。)また、斜鏡の支持金具が3本でなく、1本の形式だったので回折現象も起こりづらく、最高の像を見せれてくれました。しかし、大学時代の狭い下宿には持って来られず、帰省の時にしか使えませんでした。赤道儀はD型だったと思います。極軸望遠鏡が内蔵されていないため、後日、ポーラーファインダーというパーツを後付けしたり、HD-2モータードライブをつけて写真を撮っていました。
帰省の際に、たまにしか使っていないこともあり、ポーラーファインダーもちゃんと使ったことがありません。かなりいい加減な極軸セッティングをしていました。極軸望遠鏡が内蔵されている最近の赤道儀は実に便利ですよねぇ。また、この赤道儀はとても頑丈なものでしたが、精度がどうだったかははっきりとした記憶がありません。確か、この後に発売された赤道儀から、ギア精度がアップされたような記憶が・・・違うかな?
当時撮った写真は、殆ど月ばかりでしたが、今から考えると、チョー駄作ばかりでした。(今もあまり進歩しておりませんが。)
これは、鹿児島時代に手に入れたMT-100Pという口径10cmF6のシステムニュートン反射望遠鏡。小さくて取り回しは良いのですが、やはり、見え味は落ちてしまいます。(MTシリーズは、レデューサを付ければ、星雲星団の写真が撮れ、コレクターレンズを付ければ、焦点距離が伸ばせ、惑星などの撮影に便利というものです。しかし、鏡筒の真円度が悪いので、回転させるに、固定バンドをかなり緩める必要がありました。)この時は、モータードライブを付けていませんでしたが、(大学時代に、HD-2なる水晶発振ではないモードラを買いましたが、それは、多分実家に置きっぱなしになっていたのでは?その後、水晶発振のHD-4なるモードラを買って使っていました。)
ちなみに、この頃の鹿児島は、桜島の火山活動が活発で、ベランダには火山灰が積もっています。鹿児島市内は、夏場に火山灰が降ってくるので最悪でした。
そのうち、10cmという口径に物足りなさを感じてきまして、MT-160を買いました。10cm反赤1型は、田舎の自宅で埃をかぶっていましたので、会社の先輩にあげてしまいました。