多分中学生の頃、お袋が無理をして買ってくれた初めての望遠鏡です。口径52mmのアクロマート屈折経緯台。それまで、パロマー山天文台(へール天文台とも言いますねぇ。)や、リック天文台の大望遠鏡の写真を見ていたので、「しょぼい見え方にショックを受ける。」のかと思っていたのですが、まるで違いました。それは、それは、感動的な世界を見せてくれました。
特に、初めて見た木星の感動は今でも忘れられません。ずぼらにも、二階の自分の部屋の窓を開けて見たのですが、大望遠鏡の写真では味わえない臨場感を味わうことが出来ました。あの時の感動は今でも忘れられません。「ああ、この望遠鏡で生の木星を見ているんだ。」と。
また、中学の修学旅行の当日、薄明が始まる早朝に、土星を家族皆でみました。「ほぉ、この口径でもはっきり輪が見えるんだ。」
更に、月面を見ると、こんな小さな望遠鏡でもクレーターが実によく見えました。
しかし、この望遠鏡に付いていたアイピース(接眼レンズ)は、ハイゲンスという古いタイプの2枚玉のもの。当時は、ケルナーや、オルソスコピックなどといったアイピースは、高嶺の花で買うことは出来ませんでした。
架台は経緯台ですので、星を追うためには、左右上下の微動ハンドルを回す必要性がありました。風景を見るにはかえって便利ですが、星を見るには不便な架台です。
この望遠鏡は、星の世界に引き込んでくれた望遠鏡でした。お袋さん、ありがとね。しかし、東京時代に、新しい望遠鏡を買うために下取りに出しましたが、二束三文にしかなりませんでした。(レンズにカビが生えていましたしねぇ。)
高校に入る直前に、金星食を撮影しました。右の望遠鏡が「五藤テレパック50AL」です。左側は、日野金属の「H-100 10cm反赤」です。テレパック50ALは何とかなりそうですが、H-100をどうやって運んだか記憶がありません。多分、徒歩でエッチラホッチラと運んだのでしょうが、人は自転車で移動しています。何かチト矛盾・・・