2012年は割と天体の話題の多い年でした。(この金環日食・金星の日面通過・金星食など)普通なら、この時間帯は仕事なのですが、この日は会議があり、遅い出社で良かったので、出勤前にこの金環日食の撮影が出来ました。ボーグ77ED望遠鏡をマンフロットの三脚と同社のジュニアギアヘッド雲台を乗せて写しました。しかし、金環食は、肉眼では、あたりが少し暗くなる程度で全くおもしろくないのです。日食グラスを使うと、ああ欠けているなぁって分かる程度。皆既日食を見てみたいものです。
2012年6月6日に金星の日面通過がありました。この日も、ラッキーが重なって写すことが出来ました。しかし、ピンぼけや、ブレもあり、あまりまともな写真は撮れませんでした。事前の準備があああ。
写真は、高校に直前に起こった金星食です。(記憶が正しければ、高校の合格発表日だったような・・・)実に感動的でしたねぇ。天文ガイド誌に投稿しましたが、入選することはありませんでした。そんなに甘くはないですよねぇ。
あ、調べてみますと、1974年3月20日の未明の事でしたよーん。鬼寒い、人気のない赤土の場所にテントを張って、皆でその時を待っていました。一緒にいたラリが「あと1mmだ。」と。「あのねぇ、天体なんだから1mmはないでしょう。」と思ったり「いや、1mmは実にリアリティのある表現だ。」と思ったり・・・
私の、後藤テレパック50ALと、当時絶大な人気を誇っていた日野金属のH-100が(口径100mmF10のニュートン式反射望遠鏡)が写っていますね。
少し後で、この近くに新設の中学校が建ちました。あれま?!それにしても、真ん中の、高校に上がる前のアホ衛門、貧相だわ。
一時期、この場所で、よく星を見ました。私は北斗七星が大好きでした。しかし、来る度に、西に回転していきました。それが、妙に悲しかったですねえ。星が死んでいく。センチメンタルになっていました。しかし、ある秋の日、自分の部屋の窓越しにプレアデス星団が昇ってくるのを見つけました。「そうか、星は死んではいなかったんだ。」と。
余談ですが、2012年の8月に金星食がありました。私は長野県穂高町のビジネスホテルに泊まっていましたが、結構な雨で観望は出来ませんでした。