2023年10月31(火)しんどかったが楽しかった大山登山
 
 前回、雨の中、大山登山をしましたが、大人数のパーティが沢山おられ、登頂タイム更新が出来なかったことが、とても悔しく思っておりました。
 そこで、何とかリベンジを図りました。
 
 しかし、相も変わらず、熟睡は出来ず、朝6時半に起きても、背中や腰が痛く、しばらくはまともに動けません。また、頭もボーッとしています。まあ、最近の私の体調はこんなもんです。正直、登山はやめようかと思ったほどです。
 
 大山夏山登山道に一番近い「南河原駐車場」は、相変わらず満車でした。
 そこで、いつもと同じように「博労座第2駐車場」に車を停めました。ここは、いつも満車になることはありません。
 
 「南河原駐車場」横の登山届を出す小屋まで歩きました。ここまで歩くのでさえ、結構しんどかったです。「うーむ、こんな状態では、登頂タイム更新は無理かな。」
 
 午前9時42分に、夏山登山道から登山開始です。とにかく、登頂タイム更新を考えて歩きました。
 

いつもと同じように、「プロトレック」を「ストップウォッチ」モードにして、時間を計るようにしました。
 

1合目に着きました。
 

1合目の到着時間は9分42秒でした。頑張ったので10分を切りました。
 

しかし、2合目到着には、20分を少し超えてしまいました。これは、やばいのねんのねん。気温は、少し暑めで、しかも、無風の状態でしたので、長袖を着ているとアホほど汗をかきました。うーむ、半袖でも良かったなぁ。
 

3合目に着きました。ここまでが、意外にしんどいのです。もしかしたら、体脂肪が燃えるまでの時間帯なのかも知れません。
 

3合目到着時間は29分13秒程でした。何とか30分を切りました。しかし、思ったほどのスピードが出ていません。
 

4合目に着きました。
 

4合目到着時間は、37分51秒余りでした。少し、タイムアップしているのかな?
 

5合目に到着しました。
 

5合目のと着時間は47分16秒余りです。おっ、少し早くなっているのかな?しかし、5合目から6合目避難小屋までが、意外にもとても長く感じるのです。
 

6合目避難小屋に着きました。空は快晴です。しかし、大山北壁は、逆光でイマイチさえません。
 

6合目到着時間は、59分44秒余りで、初めて1時間を切りました。ここでは、ルイボスティーで水分補給をしただけです。恐らく2分強だけの休憩でした。
 

7合目に着きました。
 

7合目到着時間は、1時間11分13秒余りです。ありゃ、手袋で時計が少し隠れていますね。7合目の途中までは、階段地獄が続きます。その後は、階段はなくなりますが、ガレた急斜面が現れます。確か、その辺りで、前回派手に転倒したんじゃなかったかな。
 

8合目に着きました。相変わらず、iPhoneのカメラはレンズ表面が平らなので、ハレーションが写り込みます。
 

8合目到着時間は、1時間29分6秒余りです。うーむ、このタイム微妙だなぁ。タイム更新が出来るのか?
 

 8合目を越えると、一端、この様な平坦な道が現れます。ここで、一気にスピードアップをします。
 そう言えば、おじちゃま登山者が「隠岐の島まで見えますね。こんなによく見えることは滅多にありません。」と言っておられました。私は「おお、すごいですね。」と言ったものの「あれっ?どれが隠岐の島ぢゃ?」てな感じです。あははは。(写真は下山時に撮ったものです。)
 

8合目の途中からは、木道が現れます。(下山時に撮影)意外にも、この木道は、急勾配な箇所もあり、更に歩きにくいので、実にしんどいです。
 

 木道の最後の方は、かなり頑張って歩きました。そして、山頂ステージに到着です。
 

山頂ステージは、人が一杯でした。山頂の標識の場所に行くにも、少々気をつかわないといけないほどでした。紅葉の時期であることや、天気が良かったからでしょう。年配者が多かったのですが、若い人もおられました。
 

 して、登頂タイムですが、1時間44分10秒弱でした。退職後の最速タイムでしたが、正直1時間30分台を狙っていましたので、ちょっと複雑な気持ちです。
 今回は、前回の様な、大勢の団体のパーティはほぼおられませんでしたので、チャンスだったですが・・・てゆーことは、前回は、登山渋滞さえなければ1時間30分台で登れていたかも知れません。たらればの話ですけどね。
 

山頂ステージから自撮りです。うーむ、ジジイになったものぢゃ。
 

山頂ステージからは、Nikon D850も取り出して撮影しました。「うーむ、どれが隠岐の島か、やっぱり分からん。」
 

以前あった木道は、現在、掛け替え工事をされている状態でした。工事関係者に「ご苦労様です。完成はいつ頃になるんでしょうか?」と聞きます。「来年ですね。」との返事が。そうだよな、これから雪が降れば工事が出来なくなるからな。
 

 大山の夏山登山道からの登頂タイムは、ジワジワだが、速くなってきています。でも、何とか1時間30分台で登りたいものです。
 ちなみに、烏ヶ山の登頂タイムは、ジェンジェンアップしておりません。1時間30分前後でウロチョロしています。若い頃は、1時間もかからずに登頂出来ていたことがウソの様です。(登山道の状態が、当時と少し違うせいもありますが。)
 
 山頂ステージでは、人が多かったこともあり、水分補給と撮影をしただけで、すぐ下山です。今回は、外国の方はほぼ見なかったなぁ。珍しい。
 
 下り始めると、登山中抜いた若いカップルが登って来られました。「お疲れ様。」しかし、若者を抜けたことで、私は良い気分になっておりました。大人げないわー。
 

下山時、8合目付近で撮った「三鈷峰」辺りの紅葉です。登山されてきた方が皆言われていましたが「今年の紅葉は、鮮やかなものではなく、茶色っぽくて枯れた感じだ。」と。私も、全く同じ印象でした。今年の夏は異常な暑さで、9月になってからも、全く気温が下がりませんでしたからね。
 

6合目避難小屋まで降りてきました。
 

6合目避難小屋から、大山北壁や別山を望みます。この時間帯、逆光だな。
 
 5合目の少し上の場所に「行者コース」への分岐点が現れます。登山届には、夏山登山道コースの往復の旨、書きましたが、膝の調子がそれほど悪くなかったので、こちらのコースを選択することにしました。ちょうど、前に歩いていた男性が、他の登山客からこのコースの説明を聞いているところでした。
 結局、その男性とは、それからずっと一緒におしゃべりをしながら下山することになりました。
 その男性は、福岡から車で来たのだそうです。一度大山には来られたことがあるようでしたが、その時は、天気が悪かったのだそうです。
 

その行者コースを下っていると、こんな実を見つけました。最初は、何かの虫が沢山たかっているのかと思って、わぁ、気持ち悪っ!と思っていました。
 

急な階段を降りて「元谷」に着きました。逆光でしたが、大山北壁が見えています。他の登山客も、ここで撮影をされていました。「うーむ、やはり紅葉は色あせているな。」
 

 しかし、そこから少し歩くと、逆光の影響が少なくなり、結構良い感じの紅葉の後ろに「三鈷峰」が綺麗でした。
 何でも、彼は、大山で会った神奈川から来た女性から、「三鈷峰は、是非登った方が良いですよ。」と言われたそうです。何でも、磨崖仏の様なものがあるから見て欲しいと。・・・えっー?ネット検索してもそんな仏像の事は書いていなかったぞぉ。違う場所のことではないのかな。
 ちなみに、その神奈川から来た女性とは、下山後、偶然に再会され、「あっ、先ほどはありがとうございました。」と挨拶されていました。
 

大神山神社奥宮に着きましたが、令和7年の12月まで補修工事が続いています。そこで、その奥にある「下山神社」をご案内しました。
 
 次に「金門」をご案内します。「分かれ道が分かりづらいので、気を付けないと見逃してしまいますよ。」と言っておきながら、通り過ぎてしまいました。慌ててバックします。
 

これが「金門」から見た大山北壁です。この時間、残念ながら逆光となります。
 
 その後、賽の河原に降りて、いろいろと説明を致しました。彼は、冷感がある訳ではないのですが、霊的な場所が怖いというので、直ぐに退散です。
 
 「もし、時間があるのでしたら、のろし台に行きませんか?大山北壁が綺麗に見えますよ。」と。
 てなことで「のろし台」まで歩きました。途中、あるご夫婦に抜かれました。「うわー、速いな。」と彼が言います。「いや、我々は、大山に登って降りてきた身ですから、別に遅い訳ではないと思いますよ。」と。
 

 意外にも?「のろし台」には、人が多く終われました。やはり紅葉の時期だからでしょうね。福岡の彼も「ここだったら、気軽に来られそうだから、次回は、一緒に来よう。」と言われていました。一緒にとは、奥様とかな。友人とかな。でも、ちと逆光だな。
 と、岡山から来られたと言う年配のご婦人が声をかけてこられました。「あの三脚にカメラを乗せている人達は何をしているんでしょうか?」「あ、多分、時間帯によって大山の見え方が違うから、待っておられるじゃないでしょうか?まあ、空くまでも私の推測ですが・・・」
 また、そのご婦人が言われました。「何か、紅葉が茶色っぽいですよね。燃えるような赤い色の紅葉を見た記録があるのですけど・・・」
 「そうですね。皆さん、そう言われますね。今年の猛暑が影響しているんだと思いますよ。ただ、鏡ヶ成から見える象山の紅葉は結構綺麗でしたよ。」とご案内致しました。
 
 その後、福岡から来た彼と話して「鍵掛峠」をご案内することと致しました。一端、駐車場に行って、私は上だけを着替えました。博労座の駐車場にある建物中には、更衣室があったり、綺麗なトイレがあるので、今後は、ここで着替えることにしましょう。
 
 彼から、案内してくれたお礼にと、アイスティーを頂きました。
 

帰ってから飲ませて頂きました。
 

ちなみに、これは「博労座第4駐車場」から撮った大山北壁です。
 

「鍵掛峠」は、紅葉シーズンの真っ盛りだったので、駐車場は、ほぼ満車で、更に観光バスが入ってきました。こりゃ、停められないぞと思っていたら、何台かが出てきましたので、彼の車も私の車も何とか停めるとが出来ました。
 この時間帯、光の当たり方が抜群で、綺麗な光景を見ることが出来ました。大山南壁の紅葉は、茶色いものでしたが、手前の紅葉は、まずまず綺麗でした。
 

同じ場所から、少しアップして写しました。昔は、人の多い観光スポットは嫌いだと寄りつかなかった場所ですが、やはり景色は秀逸ですね。
 
 その後、近いですから、奥大山エバーランドにも行ってみませんかと誘います。彼も、まだ時間に余裕があるので、一緒に行くことになりました。
 

奥大山エバーランドから見た、大山南壁です。雲一つない空でした。
 

「希望の鐘」と大山南壁です。
 
 ナナカマドの赤い実が沢山なっていました。
「ナナカマドは7度竃(かまど)にくべても燃え残る。と言われていることから、名付けられたんですよ。」と説明すると「あっ、そうなんですか、全然違う由来と思っていました。」と。
 ついでに、宇多田ヒカルのCMの撮影場所になった「木谷沢渓流」にもご案内致しました。既に、陽が傾いており、山陰になるこの場所は、薄暗い状態でした。彼は、登山の時は汗をかくので半袖でいるのだそうです。「寒くないですか?と聞くと、「ちょっと寒いです。」と。
 

木谷沢渓流にある、人口の滝です。
 
 「今日は、どちらのホテルに泊まられるんですか?」と聞くと、何と「皆生(かいけ)」なんだそうです。米子市中心部からは離れている、海辺の温泉街です。「こっちから行った方が楽ですよ。」と言いましたが「私の車にはナビが付いていないので、来た道をそのまま帰ります。」とのこと。明日は、島根県の三瓶山に登ってから福岡に帰るそうでした。
 
 「今日は、お付き合い頂いてありがとうございます。」と言って見送りました。分かれる際に、お土産ですと「博多ひよ子サブレー」も頂きました。
 

これも、帰宅してから頂きました。
 
 何か、こうやって人と話が出来ることが、本当に幸せだと思える1日でした。
 
 
 あ!帰ってから、Nikon D850をケースに入れようとしました。すると、何とレンズキャップがありません。車のシートの下に落としたのかと思って、ヘッドランプを付けて探しますがありません。ならば、デイパックの中にあるかと思って探しましたが、ありません。どこかで落としたのか?考えられるのは「のろし台」で撮影した時に落としたかもしれない。明日、探しに行ってみようか・・・なければ購入か・・・
 殆ど諦め気分で、デイパックを逆さまにして、降ってみましたところ、ポロッと落ちてきました。あー、良かった。
 

あー、半ば諦めていたレンズキャップが出てきました。本当に良かったわー。
 
 その後、福岡の彼からはショートメールが来ました。翌日、三瓶山には登られた様ですが、室ノ内池には、とても行けませんでした、とのことでした。